その時は張り切って買うんですよね。ノウハウ入門書って。。
特にソフトウェア解説とか画法とかプログラム言語系の本は一冊が高い。3000円くらいするのが当たりまえ。
それが年末に近づき、断捨離を試みて、本棚の下から何冊も出てきたときの絶望感。
落ち込みますね。ここ1年読まなかったということは、ただ積んでおいただけ、まさにツンドクじゃないですか。
この手の本は、年月がたつと技術が進化して使えなくなることも多い。
ソフトウェアのバージョンはすぐあがってしまいますからね。
ものによってはブックオフでも買いたたかれてしまうのです。(反対に料理の本などは恒常的な世界なので古くても売れるらしい)
ノウハウ入門書は分からないところがすぐ引ける、とか書いてますが。実際はソフトの使い方が分からなくなったら書籍じゃなくて、ネットで検索しちゃう昨今。なんのために買ったんだか…。
このまえ読んだ佐藤優さんの本
面白かった。反知性主義へのアンチテーゼ本なんですが、知性やインテリジェンスに欠ける私はまったく内容を覚えていず、
覚えているのは、唯一
何かを学習するのは薄い単純な内容の本をやれ
といった一文のみでした。(インテリジェンスとあまり関係ないですが)
ああ、そうか、だから私は分厚い入門書を買っては本棚に放置するんだと理解しました。
陳腐化したグラフィックソフトやプログラムの分厚い本はサクッと捨てることにし、どうしても取得したい技術本だけ残すことにしました。
それもやたら分厚いのです。分厚いからまるでやる気が起きません。更年期のせいでしょうか。要するに勉強が嫌いなのです。根気も集中力も続かないのです。
しかし、こうまでお金をかけた(一冊3000円以上)分厚い本は棄てるのが惜しい。
分厚いのが嫌なら薄くしてやれ
と思い立ちました。
どうせ、読まないなら積読(ツンドク)か捨てるしかないのです。今年やらなかったものを来年するとは到底思えない。服と同じです。何等かの形で昇天させねばならない。
意外にこの方法は良かった。この方法で既に数冊網羅しています。
例として先日1冊終わらせた書道の本を挙げます。
(武田先生スイマセンでも内容熟読してます)仕事上、どうしても書道の基本を短期間でマスターする必要があったのです。
分かりやすいよく出来た本で、書道の独学入門書としてはベストなのでは。

DVDで手ほどき 武田双葉の書道入門 誰でも美しい字が書ける 新装版 (コツがわかる本!)
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筆の使い方、洗い方からよく使う字まで懇切丁寧に述べられていました。他の本はもっとビジュアル的にもイマイチだった。
しかしどんな良い本でも眺めているだけでは意味がなさないのです。ハンズオンハンドで必ず実行練習しなくては。
この本はその手の入門書の中では非常に薄いものですが、書道の世界などまったく知らない私にとってはエベレストのようです。更年期の集中力では読み終えるのは無理だと早々に判断しました。まさに積んで置くしかない本に思われました。
なのでバラシて私は会得することにしました。
数ページの章にバラシてホチキスで止める。
一日に一冊 あるいは一週に一冊終えることを目指す。
表紙は速攻捨てる。すいません。ほんと。。。
終わった章は棄てる。
捨てると思えば、その鍛錬時間は真剣にやります。もう二度と見返さない、という覚悟だから。どうせ忘れてしまうかもしれませんが。困ったらまた考えたらいいのです。
こうした覚え方は許されないかもしれませんが。読まないで捨てるよりマシだと見過ごしてください。
私は書道家になりたいわけではないので、正確なハネがどうとかの基本が身につくかさだかではない。(というか身についてないだろう。10年毎日修行して師範になれるかどうかの高度技術なんですから)なので、書道警察の人は立腹ものかもしれません。すいません。
書道家になりたい方は本を後生大事に持つのがいいので、私のように捨ててはいけません。決してこの世界の人を愚弄してこういう本の使い方をおすすめしているわけではないのをどうかご理解いただきたい。
毎日練習するといい、という基本のページ。こういうのは画像に撮っておいてあとで見返します。
一見エゲつない本を大切にしていないような読み方です。
CDは後でみます。これは取っておいてもいいかも。場所を取りませんから。
大事なのは全工程をハンズオンで手を使ってやってみるという経験が必要だと考えています。本やCDをただ持っているだけでは絶対に身に付きやしません。
ベストな方法ではないですが、なんとかして手をつけやり終える、というためにはこういう工夫も良いのではと考える次第です。