正月は餅を食べながら映画とマンガ三昧
あけましておめでとうございます(あれ?昨日も言ったかな)まあいいや、七草粥美味しかったですね。
子供のいない精神年齢の低い中年女性らしく、実家にも帰らずお節もろくに作らず世間に顔向けできないようなダラダラとした正月を過ごしましたよ。
餅はもちろん食べたので、体重は2キロ増えていましたw
シルベスタースタローンとアーノルドシュワルツネッガーの脱獄映画
ビデオでスタローンの「大脱出 」を見ていたら、あれ?これデジャブ?と思うシーンがありました。老体をムチうって、脱獄をするスタローンとシュワルツネッガーの映画なんですが。
たいそう面白い映画だったんですが
これ、設定とか「20世紀少年」や「スケバン刑事」などの日本のマンガの影響受けてる?なんて感じるところがありました。盗作いやオマージュではないかと。詳しく読んだらそうでもないんですが、ところどころアイデアがパクられ似ているような気もしてきました。
スケバン刑事が読みたい!
「スケバン刑事」思い出すと読みたくなりいてもたってもいられなくなりました。
かなり昔のマンガです。でもアラフィフの私はリアルタイムで「スケバン刑事」を「花とゆめ」を読んでたんですよ!
アマゾンでポチっとしてしまいました。
スケバン刑事 (白泉社文庫版) 全12巻 完結セット【コミックセット】
安いです。。。。古本とはいえこんなに安く買えるとは。
さらには注文した次の日に着いた。宅配業の人はキレていいと思いました。こんなに早くアマゾンの荷物が届くなんて、異常な社会やわ…
全巻大人買いの「スケバン刑事」
と言いつつ、やはり早く届くと嬉しいですね。全巻マンガセットって。
アマゾン特有の空間を多くとった完璧な梱包!
最初の花とゆめコミックスではなく、まとめられた文庫本タイプにしました。
これは表紙は和田慎二さんじゃないんですね。時代劇っぽいイラストレーション。それがまた色っぽいバイオレンスさを増していいですね!
書きおろし?後書きのサービスページも全巻に掲載されていました。なのでお得な全巻セットだと思います。
脱獄・脱走映画の数々
脱獄ものって楽しいですね。古くはスティーブマックィーンの「大脱走」
いつまで脱獄してるんやっつうくらい長い「プリズン・ブレイク」
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第二次大戦のナチス収容所からの脱出ものは定番
日本ものは脱獄ではないですが逃亡もの市橋達也をモデルにした映画
塀の中の懲りない面々 は政治犯の人が脱獄してましたよね。
ゾンビものと同じく、脱獄もの映画、マンガ、物語は私たちの心を打つジャンルの一つです。人間の本能をかきたてるからでしょうか。
斉藤由貴=スケバン刑事のイメージが強い
さて、「スケバン刑事」です。
真田丸の「阿茶局(あちゃのつぼね)」の笑顔に心底恐怖した人は少なくないはず。斉藤由貴=スケバン刑事のドスの効いたあの決め台詞を思い出しませんか?
こんなラスボスがいたら大阪城はあっという間に殲滅されますがな。
大ヒットしたスケバン刑事シリーズはアイドルドラマですが意外にも原作はアイドル要素が少ない、硬派なアクション大作です。(和田先生はドラマと原作の意図が違うのを嘆いていた)脱獄エピソードが満載であることもぜひ知って欲しい。
「スケバン刑事」は脱獄脱走マンガでもある
そう、実は、スケバン刑事こと麻宮サキは何度も刑務所ではなかった。少年院を脱走している。連載最初も脱獄です。
▼私の一番大好きな「梁山泊(りょうざんぱく)」編。
砂漠や熱帯、グランドキャニオン?!
まるで日本とは思えない、仕掛けや悪の巣窟の少年院。
作者自身も荒唐無稽だとは分かっていて、大がかりな脱走ドラマを繰り広げます。
変態サディストの少年院の所長や、少年院のキャラの強い仲間。定番の密告者。誰が裏切りものか分からない、ドキドキ感。
沼さん大好き!
思い出しました。私、サキの恩師(?)である高校教師、沼重三(ぬまじゅうぞう)先生が大好きだったんです。
▲カルト学生運動への批判?とも思える沼先生爆発シーン
今も一番好きだと思いました。渋い!無口!こわい!でもカッコいい!イケてる!大好き!沼先生!
いわゆる暴力教師というやつで、今はそういう先生はどこにもいないんですが
沼先生が嫌いなもの。おためごかしの優しさや上っ面の美辞麗句。お題目、空虚な理想。
しかし、生徒に本気で向かいます。最初は敵対していましたが、だんだんサキの良き理解者・協力者となっていきます。
現在だからこそスケバン刑事の胸アツの生き方
少女マンガとは思えないエピソードや乱闘活躍シーンの数々。胸躍らせて何度徹夜でページをめくったことでしょうか。あれから20年以上もたつのに、またもや年末年始に徹夜で読んでいる自分です。私の年末年始はスケバン刑事ではじまり、終わりました。
昔のマンガとはいえ色あせません。(そりゃ紙自体は色あせてます古本だから)
面白さ・スピード感のあるストーリー展開にぐいぐいきます。やめられません。
むしろ、かつてより、今の若い人の方が共感を持って受け入れられるエピソードが多いのではないでしょうか。
格差が大きくなり、若者の貧困と孤独が取り沙汰される現在です。目を覆うようないじめのシーンも沢山出てきます。サキはいつでも孤独な人の味方です。サキ自身が一人ぼっちだからです。
今更ながらサキの闘いに勇気づけられました。
どこまでもはぐれ者の女性の麻宮サキ。孤独と悲惨な過去に苛まれながら闘います。メンタルが弱いところもあり、時々、えらいこと落ち込んで危機に陥ります。
その弱さも似非メンヘラー特有の「え~んできなああい」「私なんかダメええ~~~」というのではなく、もろに生存に関わるものです。彼女の生い立ちは複雑で悲惨です。
ひねくれながらもがき泣き叫びながらも前に進み、少しずつ彼女自身の信念と正義を確立していきます。やがて仲間を得、巨悪に立ち向かっていくのです。
彼女の唯一の弱点でもある「母への思慕」へも大いに共感します。サキの母親は今でいうまさに毒親なんですが。。。何度裏切られても利用されても(殺されそう!になっても)、サキは母の愛を求めて彷徨います。毒親ブームの今なら理解される葛藤ですが、何十年も前に母娘という愛憎を題材にしたとは恐れ入ります。全巻を通じて、いかにサキが母の呪い社会の呪いから逃れ自由になるか、ということも「スケバン刑事」の根底に流れる一貫しているテーマの一つです。
スケバン刑事サキの生き方は、自律と自立を読むものに迫ります。少女マンガなのにスイーツな甘えを一切許しません。人は所詮孤独だと思い知らせます。強くなれ一人で立て!と。そしてその中でも必ず仲間がいることを信じて進めと。一見厳しいようですが、強く温かい励ましです。
原作者和田慎二先生は多くの作品を残し、2011年にこの世を去られました。
切なくてなりません。。。