あけましておめでとうございます。
去年の末に(私にしては)少し値段の張るヤカンを買いました。
以前より、美しいヤカンが欲しいと思っていました。
こういうオサレなのではありません。▼
琺瑯ものはキュートでオサレで品がいいのですが…私は不器用で手入れが不可能だし、昔から台所用品は銀色が好きなんです!ステンレスが好きなんです。
ステンレスでもっとさりげなくて、昔からあるやつみたいなの。
▼こういうの!
古い飲食店にあってご自由にどうぞって置いてあるやつ。使いこんでいるの。
夏はヤカンごと冷蔵庫に入れて冬はナマぬるいのをそのままどん、どうぞっての。
▼理想はこれです。
このシンプルなフォルムと水滴の美しさ。。。。ほれぼれしますねえ。
上記のは京都のラーメン屋さんにあったもので、中には濃いほうじ茶がどっさり。たまりません。京都の個人飲食店で出てくるお茶はほぼ100%ほうじ茶です。このヤニ臭い癖のある味は口の中がサッパリして、香りが抜群なのです。
夏の暑い日に飛び込んで、ラーメンを待つ間、食べている間、食べたあと、キンキンに冷えたお茶をガブガブ飲ませてくれた。イケてる店でした。
昔から金色のタライとか大好きでした。
でもなかなか売ってないんですね。一度「金物屋」さんで同じヤカンを見つけましたが、
大きすぎて家庭には不向きでした。また急須壊しちゃったんですよ。買い直そうかと思いましたが、私、すぐ割るんです。急須よりヤカンがいいなと思いました。
緑茶よりもほうじ茶ばっかりガブガブ飲むので、大量に沸かして飲みたいんですよ。ヤカンごと冷蔵庫に入れて冷やしたりしたいんです。
シンプルでシルバーなヤツがいい。笛が付いているのはダメ。
▼これとか生協やSEIYUによく売っているの。
口が広くて洗いやすいんですが。デザインがいかにもすぎます。もっとイカしているのがいいです。
▼INOX かっこいい…。
ちゃうちゃう。そうじゃない。こんなピカピカしてるのちゃう。
なんかその、昭和的なしみじみとしたフォルムなのが欲しいんです。上手く言えないんですが。
▼ならば柳宗理の
ステキですね。だいぶ近いんですが。
これでもない。洗練されすぎですわ。柳さんのは。民藝運動の継承、プロダクトって点では素晴らしいですが。私は民芸とは対極にあるダサい人間なんで。
気楽な愛すべき普通だけどすごいヤカン
が欲しいのです。
そして、誰かの手によって焦がしたり破損しても、へこんでもそれが靨みたいに思えて微笑ましく少しも腹立たないものがいい。(柳宗理のはさすがに壊されたり床に落したりされたら怒る。高いし笑)
私にはいかにもGOODデザインというのは俳味に欠けるんです。
夏は麦茶、冬はほうじ茶がたっぷりいつも入っていて、ガブガブしててガンガン使って、草野球の応援時に持っていく感じというか。夏にはランニング帰り、水滴が付くのをヤカンの口からに直接ごくごくとかしたいから。行儀悪いですが。
つまりある程度は洗練されてなさの粋があるといいなあ、と。
ヤカンごときにそこまで考えるかと思うんですが、色んな店を回っても、意外にないなあと思うのです。最近はティファールの電気ケトルとかあるので、一般家庭ではヤカンが少なくなっているのか。
一年くらいかけて探してました。絶望しかけたときにロフトで見つけました。
燕三という名前の商品です。一目ぼれしましたわ!
この艶けし具合、平たさ、たっぷり入る上に上が平たいから冷蔵庫にも入る。
かっこええ…!さりげない!家の中にはるか昔からいたかのような佇まいなのです。
一日二回、ほうじ茶沸かして飲んでます。ものすごく使いやすいです。なんだろう、この手になじむ感じ。。。。懐かしい、そして、温かい、洗いやすい。
ヤカンがシュンシュン音を立てるのがたまりません。ほうじ茶の香りが家中に広がります。
後で調べて気が付いたのですが、この商品は新潟県の製造。「和平フレイズ株式会社」という会社さんのシリーズのケトルです。
和平フレイズ株式会社|家庭用品・調理用品・インテリア用品・生活雑貨の企画・販売
実感、道具はシンプルであると美しい
無駄を省いていくとケトルはこうなります。
あたたかな表面加工に加え安定感があるデザインで見ていて安心できる佇まい。
新潟の燕市は、古い鍛冶の町で、その歴史はなんと平安時代からさかのぼると。
道具作りの原点
とHPにありますが、まさにこのフォルムと使い勝手の良さは、日本の道具!
めっちゃファンになりました。片手鍋や雪平も欲しくなりました。
和平フレイズ ケトル(やかん) 2.5L 日本製 燕三 IH対応 EM-8161
私はロフトで5000円くらいで買いましたが、楽天その他では3000円くらいでも売ってます。
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