せんべいとはなにか
先週のメロンパンはなにか の続きみたいな内容ですが
京都では「せんべい」はふんわりしてる
大昔に書いた京都の煎餅についての記事▼
亀屋良永(かめやよしなが)をはじめとする、ふんわりした口溶けのいい 麩焼き煎餅こそが、煎餅の中の煎餅、だと思い込んでいる私でしたが
そんなの関西でも京都とその周辺の一部の話であるのだった
煎餅は固くてバリバリしたもの
お茶請けの煎餅といえば、バリバリして醤油味というのが全国の定番なんですね。
あと、お土産の煎餅といえば 茶色くて、甘いの。南部せんべいみたいのね。
あれも大好きで、いくらでも食べれてしまう。
10年前の新婚当時、夫がさ、出張帰りに土産何がいいって聞くから「煎餅がいい」と云った。すると、すごいドヤ顔笑で、草加煎餅を大量に買ってきてくれた。奴は東京下町の人だし、ビール好きだから。甘いのじゃなくて、辛いのが煎餅だって思い込んでいるの。
や、これじゃないよ、て顔をついしちゃったのよ。
夫婦間に気まずい空気が流れた。これは煎餅じゃないよ、「おかき」だよ、と。
ボンチ揚げは歌舞伎揚げあとか、カステラ焼きと人形焼きの違いとか、お互い情報をすり合わせて、食文化について語り合ったものでした。
醤油味も慣れると旨い。辛くて硬くて、ばりっとしてて、口の中で溶かして食べるこの味は慣れると癖になりますね。小さな子供は食べにくいから、どうかと思うけど。
チンチンに熱いお茶とこの辛い固い煎餅、というのが私の東京に持つイメージです。
海苔がついているのが好きだ
私は、海苔中毒なくらい、海苔が好きなので(この「海苔」という概念も地方によって違う。関西は味がついているのがデフォルトとかね)海苔のついた草加煎餅にははまりました。
最近、私は、少し酒の味を覚えたので、海苔のついた草加煎餅は取り寄せたりしますね。
どちらの良さもある究極のせんべい
京都では、お公家さんの好みそうな ふわふわして甘いのばっかじゃないですよ。用途とかもあるし。末富のとか、ほんま高級品だしね。甘いのがダメな人とか、気さくな相手には貰いにくいあげにくい場合もあるわけで。
近年は、ビールうけするのがいいって傾向もある。
小倉山荘のなんて、めっちゃ人気です。百貨店では行列ができてます。
この嵯峨乃焼(さがのやき)は、固くない(京都っぽいふんわりさ)だけど、甘くなくて(甘辛味?)、醤油味で海苔がついてる。
関東と関西のいいとこどりっていう感じの味
めちゃめちゃ美味しいですよ。食べだしたらやめられません。一人占めしちゃいます。