セブンイレブンはすごい
まさに家の前にセブンイレブンがあります。
賃貸なんですが、特に狙ってそこに住んでいるわけではなくて、私が現在の住居にこして2か月程度で、セブンイレブンが出来たのですね。
近所にコンビニがあれば便利、というのは漠然と思っていましたが
これほど便利だとは思ってもみませんでした!
すべてがそろっている。
コンビニの主力商品であるパン、ジュース、コーヒー、おにぎりはともかくお惣菜、洗剤や、文房具、シャンプーリンス、下着や靴下まで!
以前の住居の近くはファミリーマートで、ファミマは無印良品が置いてあるんですね。それも良かったんですが
セブンイレブンは、実にトータルしてすべて網羅している。
うまく言葉にできないんですが(小田和正か)
主婦のニーズに実にピタッとくる商品展開、使いやすいんですよ…!
コンビニ商品は味気ない…けど?!
ただ、最初は夢中になって新商品やスイーツなどをチェックしていたセブンイレブン。
毎日のように訪れていると飽きてくるんですよ。
特にセブンイレブンオリジナル商品ラインナップの佐藤可士和特有のあのさっぱりシンプルデザインとか。
ラーメンまでセブンイレブンオリジナル、あのマークが入っていると、ちょっと味気ないというかゲンナリするというか。
しかし、だんだん、あのデザインの、あのラインナップがいかに貴重であるか痛感してきました。
年配者ほどコンビニがいい!
40も半ばになり、痛感したのが
記憶力、新しいものに対する適応能力が衰えてきた、ということなんです。更年期特有のものであると思うんですが。
たとえば、時間と体力がありあまっていたら、新しい店やスーパーって楽しいですよね。色んなものを見て回って。
しかし、年とると、そして、他に片づけなくてはいけない用事があると、大きなスーパーマーケットやデパートって苦になるんです。
商品の場所を探すのが大変、あるいは覚えていても売り場売り場の距離が長くて回るのが大変。大きな店だと人も多いし、レジに並ぶのも疲れる。
満員電車と同じく、自分と同様、他の人も疲れているので、行列などで揉め事が起こりやすい。他の客とぶつかりやすくて、ストレスがたまりやすい。
子供さんのいるご家庭なんか特にそうですよね。小さな子が目を離したすきに走り出して、それを止めたりしなくてはならない。本当に気を遣います。
その点、コンビニは、行列といっても一時のものであり、混雑はさほどしません。店員も上手くさばくスキルができています。(コンビニ店員のスキルはすごく高いです。特にセブンイレブンは素晴らしいです)
物の場所が一定で覚えやすく店内が狭い=体力や脳力を消耗しない、ということなんです。
「選ぶ」必要がない
また大きなスーパーでは、商品の種類が多すぎて、大変です。
一見、商品の種類が多いのは、素晴らしいと思いがちですが、日々の買い物で、選択肢が多いことにメリットは果たしてあるのでしょうか?
最近読んだ記事ですが「ジャムの法則」、シーナ・アイエンガーという人の提言したものです。
ジャムの商品展開でマーケティングの実験を行ったと。
店頭に置いたジャムの種類が多ければ多い方が人が集まる。人込みができる。しかし、実際に買ってもらう場合は、商品の種類が少ない方がいい、というデータです。
目の前に情報が多すぎると、脳はその処理が出来ずらい。
最近はやりのミニマリストや断捨離はオカルトではなく、その脳の負担を軽減するメソッドだと理解できます。物を少なくすること、シンプルにすることで、すべきことやるべきことに集中力を注げる環境を作っているのです。
脳力が低下してきた中高年ほど、コンビニを利用しよう
確かにコンビニは価格帯が一定で、スーパーのようにセールなどしていない。場合によっては高くつく、ということもあるでしょう。
しかし、価格が安定している、ということは、家計の計画も立てやすいということです。
スーパーの安売り、底値を買うことが常態化していたら、その情報を収集(今日は肉が安売りだ卵が先着何名さまいくらだ)することに時間を使いがちになりませんか。私は主婦になってすぐ、それが非常に負担でした。
昔ながらの家事法でいえば、その日の食材、少しでも安いものを近隣を回って買う、というのが良い、というのがあったから。
しかし昔とは違い買い物に毎日時間を割けないし家計簿をつけるのも大変です。何より上手くいかなかったときの挫折感が私は辛かった。
このスーパーの安い日は●円なのに、そうじゃない○円で今日は買ってしまったヘマをした。なんて余計なストレスをかかえこむのです。
チラシcheckする時間や手間もバカになりません。
食料品などの買い物は週一、日用品が無くなったら近所のコンビニですぐ補填というルーティーン。私にはその方式が一番脳と時間に負担がかかりませんでした。
仕事で嫌なことがあったとき、混雑するスーパーで商品を選び抜く、という作業は本当にへとへとになります。不足品をメモして、それを手に、カートでウロウロ。買い物だけで、本当に疲れてしまいます。
更年期を迎えたら、それが本当に負担になります。料理するだけでも大変なのに。。。と。買い物だけで、疲れ果ててしまうことが少なくなかったんです。
人に買い物の段階から手伝ってもらいやすいラインナップ
セブンイレブンの商品ラインナップは慣れると飽き飽きしますが、定番化、ルーティーン化することができます。
たとえば人にも頼みやすい。
亭主に「お風呂洗剤が切れたから買ってきて」と言っても、普段から買い慣れていない人に頼む場合、その説明の手間暇が非常にかかります。下手したら、知識がないまま多くの商品の前で茫然とさせてしまいパートナーや家族を疲弊させるということになりかねません。
しかし、セブンイレブンで買って、と言えば、それでことたります。ついでにビールも買ってくるでしょう。人に頼むのも気楽なんですね。コンビニは。
もう、このセブンイレブンマークのついたのにして、と言っておけばいい。
オシャレじゃなくていい
以前は完璧なミニマリストオシャレ主婦になろうとして
重曹となんたらソーダだけで洗剤類はすべてすますのだ!
なんて試みましたが、キャラに合わないことはしてはダメですね。一週間も持ちませんでしたw あれ、使いこなすのは結構スキルがいりますよ。買ってきてオシャレな器に移し替える、という手間も要りますし。
ひとつの薬剤だけですべての掃除をすます、というシンプルさは素晴らしいですが
トイレ、風呂、床、によって使い方を変える必要がある(水に溶かしたり振りまいたり)そんな高度なことできません。私。
で、もうすべて用途別にセブンイレブンです。
クリーナーは、ひとつ100円くらいの、ウェットテッシュのでかいの。レンジや冷蔵庫用と書いてますが、そんなの無視です。前にも記事にしましたが
テーブルやら床やら壁やら全部これで吹くので、家中にこのパックを散乱させています。全然シンプルにオシャレではないので、ナチュラルテイストミニマリストな方にはお叱りを受けそうですが。
この方式が、更年期疲れの私の日々のルーティン、脳力に負担にならないのです。
亭主もこれで気が付いたら拭いてくれるので「布巾とって」などと云う手間もなく、一緒に家事に参加してもらえます。
というか、夫の方が汚れに気がつく、キレイ好きなので、恥ずかしいくらいこれで家のアチコチ拭いてくれます。ほんとに私は妻失格ですね。。。家中にこのセブンイレブンのクリーナーの袋を撒いておくだけで掃除がなされてしまうのです。
トイレふきも、セブンイレブンオリジナルがありますが、売り切れていたので、少し高めの花王のを購入。コンビニだから、常時の在庫はスーパーほどはなくて、こうして売り切れている場合も少なくない。なければ他を買えばいいんです。どうせすぐなくなります。
セブンイレブンのオリジナル商品はメジャーメーカーのものを真似て、安くしているので、すぐ売れきれる。他社の少し高い商品も置いてあり、でも最低2~3類くらいしかないです。そういう場合は50円程度高くても花王とかのを買って何の支障もないわけです。2~3種類くらいしか置いていない、厳選された選択肢の少ない商品しか置けない、そのくらいの場所しか陳列場所がない、というのがコンビニの利点です。
まさにコンビニはミニマムな場所だといえます。
優先順位をつける
家の中がオシャレに片付いてものが少ない、というのを最優先する方もいるでしょう。そこは人それぞれです。
私は家事や家電に決めていることがあって。その優先順位に当てはめて考えます。例えばものを買うとき、あるいは新しい家事や料理法を取り入れるとき
- それは時間を短縮するものか
- それはシンプルな方式か
(疲れていても毎日やれるほどのシンプルさか。女性特有のバイオリズムに左右されても毎日できるかとか、生理痛でぶっ倒れてても、他者に頼むとき、一言で説明してやってもらえるようなものか。ややこしい方法だったら替わってもらえない) - 切れたとき代替しやすいか
(同じものが手に入りやすいか。たとえ機能が著しく良いものであっても一度しか手に入らないものには手を出さない) - 完成物(成果)が60%程度以上あるか
- 美しいものか
(置くときデザインが優れていてインテリアを損なわないか。ものが多すぎないか、というのもそこに入ります) - 経済的か(安価であるか)
という順番で決めます。この順番がどう入れ替わるかはその人の好みや価値観の違いだと思います。この順序で見ると、私はある程度コストを払っても、ラクしたい人なんだな、と自覚します。怠け者、だらしないのですな。。
しかし、家計を見返すと、セブンイレブンの商品なんてトータルでめっちゃ安いので、大して負担にならないということが分かります。
また家事の成果60%というのに異論を唱えたい人もいると思いますが、その程度で回していいんだ、と思うと、多少失敗しても気にやまなくてすみます。
たとえば掃除して、ボケ~と半分寝ながらワイパーかけてて隅に埃があろうとも、気にしないで次の仕事をする、という具合です。
本音で言うと家事の完成度なんて40%くらいでいいと思うんですが。60%くらいだと上等で家のことは回っていくよなあ、と思っています。(子供のいない家庭なんで家事量が少ないです。子供さんがいるご家庭はもちろん子供さんのお世話が一番優先で完成度の高さはその家庭それぞれでしょう。)
土鍋がいいか炊飯器がいいか
この順序にそって考えて選択するなら、例えばです。
料理上手な人は老舗の鍋が3点程度のミニマムな品揃えがいいと考える。そして、土鍋でご飯を炊くのがいい、と。土鍋で炊いたことは私もあるので、あの美味しさを味わったらもう炊飯器に戻れない。土鍋の方が時間が短縮できて道具もシンプルで美味しいという選択もありでしょう。
でも料理が下手で、手荒れがしやすい私には、土鍋ほど美味しくないが、手入れの手間がない、結構高めの炊飯器、というのがいいわけです。
掃除も、タオルひとつですべて済ます、箒だけでいいというのもカッコいいですが、それも掃除の技術あってのことです。
もう、疲れて失敗することが多いから、何もしないよりはマシだと、マキタのダサい掃除機だ、そしてルンバを買おうとかなるわけです。そして、細かいところはセブンイレブンの洗剤を使う、と。
イオンや生協も素晴らしい
イオン製品も似た傾向がありますよね。トップバリュ、ですか。
私は車がないし、あのイオン特有の広さと空調には疲れてしまうので、あまり行かないのですが
物の売り場や置き場所を覚えてしまえば、あれほど安心安全な買い物場所はありません。小さな子供をお連れの方には、イオンやキューズモールほど楽な買い物場所はないでしょう。
また生協のミニショップなどは、こうした種類がある程度限定され、かつオリジナル商品のある店舗の原点、原型であるといえます。巨大ショッピングモールとコンビニの中間という感じでしょうか。
以前の住居の近くには生協がありました。
「生協では服や商品を迷わなくていいから楽だ」といったら美意識高い知り合いに「生協でなんて買ってたら自分の選ぶ目を養えないから審美眼が落ちていくわよ」笑われました。確かに、その友人は着るもの、食べるものすべてに「こだわり」があり、女性誌のような生活されていて、これぞセレブだと畏怖の念を抱いたものです。
しかし、私は審美眼のない一般人でセレブじゃないので
(絵描きにあるまじき態度ですが…w)
また地方などは店が閉店していく傾向があり品が確保できなくなります。毎日の使う無個性の同じものをルーティン的に手に入れるにはコンビニやモールが適しているのです。
本来は、地方経済活性化のために、個人商店などで買い物すべきだと思うのですが。そこはなかなか難しいですよね。
しかし、モールでは買いずらいニッチな商品、そこは高価にしたいというものを個人商店で買えばいいのではないでしょうか。私は美味しいものが大好きなので、野菜や魚などは、新鮮な品揃えができる個人商店を利用するのがベストと考えています。
アーケードの八百屋などは最近差別化がなされ無農薬のその日採れたものが非常に安く並んでいます。スーパーやコンビニでは太刀打ちできない素晴らしいものが売られています。私は、野菜はそれらのところから購入し、規格品はセブンイレブンで買うことにしています。
肉や魚は楽天の定期購入を利用しています。産地直送で、非常に美味しいのです。ネットショップはそうしたニッチ商品を直売できるというシステムな上、買い物の手間もはぶけ非常に便利です。
中高年以上こそショッピングモールやコンビニの近くに住むべし!
更年期にさしかかり、夫の定年後のことや親の介護のことも考えます。私はギリギリまで賃貸で暮らし、最終、ここに住みたい、と決めた土地に永住しようと決めています。
しかし最近は、どの土地がいいかというより、イオンやセブンイレブンが近くにあるか、ということを重視しようかと思っているのです。
それほど、セブンイレブン近隣生活は楽ちんなのです!
寄る年波で、この夏もぐったりすることが多くなり、強烈な暑さの中で、外出するのも大変です。体力や脳力の消耗を抑え、そこそこ快適な日々を送るために、コンビニは欠かせません。
コンビニの画一的な接客が嫌だ、個人商店のような買い物時に会話、というものを求める人もいるでしょう。しかし、野菜などはそういうところで購入すればいいだけです。
コンビニの店員さんに対しての礼儀やルールを守ることを覚える、というのも中高年以上の年配者にとって必要なことです。年を取ると、自分の好みやこだわりが増えるので、会話や嗜好など特別扱いされて当然とルールを破りがちになるからです。特に高齢者はお客様は神様だろう?という態度があり、それは他の世代に多大な迷惑をかけます。
年配者だから労られる、ということを要求する癖がついてしまうと、どんどん孤立化し生きづらくなります。コンビニのキビキビとした画一的だがシステム化された接客に従い、財布を早く出すとか、フォーク並びを守るとの最低限のルールを守り、慣れるのも大事な脳トレです!
何より、ほんとに大変なときの最低限のライフラインの維持に、コンビニほど適した店舗はないのです。公共料金の支払い、振り込み、いずれは住民票などもコンビニで取得できるようになるでしょう。
近所のコンビニを大事にしていきたいものです。

セブン-イレブンだけがなぜ勝ち続けるのか (日経ビジネス人文庫)
- 作者: 緒方知行,田口香世
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2014/03/04
- メディア: 文庫
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