地元の人は行かない?祇園祭
京都ネイティブの人は異口同音に
「あんなもん人が多くて行ったことがないわあ~ヤサカさんの氏子でもないのに」
という京都祇園祭です。
京都在住の友達から「祇園祭行こうよ~」なんて聞いたこと一度もないですw
私のように、地方から京都に来た人は祭りや行事に積極的です。
祇園祭は、去年から人込み回避のために前祭り、後祭りと、二手に日程が分かれてます。しかし、分かれたことでかえって人が来やすく、見どころが増え、人が更に増えて、すごいことになっています。
特に今年は連休にかかっているので。なんと昨日の巡行は7万人の人だったとか。
八坂神社のお祭り 祇園祭り
ヤサカさん、というのは、八坂神社のことです。祇園祭の祭礼なんですよ。
祇園祭というと、この7月15日前後みたいに思われてますが、7月1~31日、7月中ずっと行われてます。
八坂神社の氏子さんはキュウリをこの期間、食べないんだそうです。八坂神社のマークに似ているから。
上の画像は宵山(16日夜の八坂神社前)。めちゃめちゃ多い人でした。
年々人が増える祇園祭
いつまで京都に住んでられるか分からないので、この数年の祇園祭は、お客さんになって楽しむことに存分に徹しようと思ってます。
なので、路上の仕事をしたりせず、思いっきり観光を楽しんでました。しかし、こうまで人がいたら、どんだけ似顔絵儲かったろうか、という気持ちもムラムラ湧いてきます。たぶん、暑さでへとへとにはなるでしょうが。
今や年間5000万人も観光に京都に訪れるという。
今年は拝見するに、さらに外国の人が倍増してました。日本語が分からない人が多いので、行列や信号の人ごみ整備している警察官の人が気が狂ったように叫んでましたね。もちろん京都弁でw
京都ネイティブの人が「あんなんヨソさん(京都外部の人)のもん」と言いますが私は根っからのヨソさんなので存分に楽しませてもらいました。やっぱメチャメチャ楽しいですよ!
京都人だって閉じこもってる振りしてますが、マンションの上から身を乗り出して見てる人も多かった。好きなんでしょおw
四条烏丸から巡行は出発。このあたりのビルにコネがあると、ベストポジションで見れるんですね。いいなあ。
今年は祭りのクライマックスが連休にかかっている。なので、沿道も夜店もすごい人でした。
鉾や山を見たがるのは、やはり中高年以降と外国人。
若者は浴衣でデート!
若者は鉾に興味なし?烏丸通りの派手な屋台に殺到してます。浴衣姿のカップルが多かった。
女性の浴衣には流行りすたりがあり、一時、ミニスカートみたいに着崩した方が多かったのですが、年々コンサバ傾向に戻っています。しっとりと髪型もアップに女性らしい浴衣姿が多かったですね。
この人込みを浴衣に下駄は大変ですが、気合の入ったデートなんでしょうね。女子は楚々とした笑顔を浮かべ、男子は上手にエスコートしてました。いいわねえぐふふふ(←おばちゃん下世話)
巡行の見せ場!辻回し
巡行の見どころは、「辻回し」という鉾の移動。
引き回しちゃいまっせ。
すべて人力で動かす、鉾(ほこ)。
車輪の下に竹をしいて、少しずつ方向転換するんです。
鉾の上には、沢山の人数が載っている。ものすごい重さです。そして、鉾には釘が1本も使われていない木造。普通に動いているだけで、今にも倒れるんじゃないだろうか、という冷や冷や感。載っている人は、一心不乱に演奏したり踊ったりしている。
それを人力で方向転換させるのだから、全員の息を合わせなくてはいけません。
その光景はテレビで何度か見たことがありますが、目の前で見ると迫力満点です。
廻り切れたときには、沿道から大きな拍手が湧きます。
昔ならいざ知らず、今は、ある程度ビルが建っていたり、電信棒があったりと、鉾や山が通るのもギリギリです。
沿道には人が年々ましています。
それでもルートは変えないし、祭りの日取りも変えません。
変わらない街、京都。この時代は変わることを余儀なくされます。それだけに、頑固ともいえる変わらない文化を守り継承し続ける京都を見ていると、心からほっとします。