一昔、ゴルフ場は自然破壊だ!て言う人々がいたなあ。とはいえ、誤解を恐れず言うなら日本庭園にしろ、田畑にしろ、自然を人間の管理下に置く(元来の原生林を壊す)という意味では自然破壊には違いないのです。しかし、ゴルフ場に関しては、あまりにも自然を人工的に手を入れてしまった西洋式庭園の出来損ないのような印象を受ける。西洋式庭園は、里山とまったく共生しない。植物が少なくて、酸素を出さない。なので、反発を受ける時があるのですね。
ま、スポーツなんだから美的かどうかなんて、どうでもいいんですよね。
■イギリスの庭は、本来は、日本の庭に似ている?
イギリスといえば、イングリッシュガーデンが有名です。あれ、これは、どちらかというと、貴族的な刈り込んだシンメトリーな庭園とは違いますよね。
これに詳しい イングリッシュガーデンについて
http://www.georgian.jp/info/fromuk12.html
むしろ、自然を生かした感じの作庭の感じを受けます。
日本人の感覚に似ている。
http://www.the-kyoto.jp/topics/04shinryoku/index.html
日本の奥様に大人気なのも頷けます。なんか、しっくりくるのです。
19世紀、イギリスでは自然回帰が起こり、このような作庭になったと。ウィリアム・モリスやジャポニスムへの傾倒が起こった時代と重なります。日本的、アジア的な感覚が、ランドスケープに影響を与えた可能性もあります。
ならば、フランス王宮のようなシンメトリーな作庭は、いまや古い感覚ではないか。ゴルフ場も、貴族のものだとありがたがっているけど、美学的には、ちょいダサなものなのかもしれない。ゴルフは、伝統的・保守的なもので、日本でいえば、剣道のような感覚なものなのかも?
イギリスも、風景式庭園がステキなんだから、そういう自然まんまの庭とか野山で、ゴルフをするようになればいいのに。そうなったら、トレッキングやトライアスロンみたいになり、セレブ感覚がなくなってしまうかな。
ゴルフの歴史
http://www.mamejiten.com/golf/dev/09.htm
※画像はフォトライブラリーさまのものを使用
http://www.photolibrary.jp/