週刊文春週刊新潮両雑誌は、どっちもどっちみたいな内容で(ネタも同じような感じ)重箱の隅をつつくような下卑たゴシップ記事を読んで過ごすのが好きです。
とはいえ、違いはあって、私は、新潮をもっぱら買っております。
新潮の表紙は、かつて、谷内六郎さんが有名でした。没後の今もイメージも似た感じのイラストで、なごみます。
文春の表紙の色使いやデティールが好きで時々、そっちを買う時もある。先週の猫のイラストは、切って額に入れておこうかと思うほど気に入りました。
でも内容は、新潮の方にひかれる。
柳沢きみお先生の「なんだかなァ人生」のコラムがはじまってから、欠かさず買うようになりました。
意味があるんだかないんだか、の日常エッセイですが、なごむ。一見後ろ向きのようでいながら、枯木竜吟のような、全くそうなっていないような、なんとも力の抜けたさま。素晴らしい。題名がまたいいではありませんか。
「なんだかなァ人生」。そんなもんですわね。人生は。
文春のみうらじゅんの抜けたエロスも良いのですが、柳沢きみおの虚脱した感じがたまらない。
先月から、ベランダに来た「鳩」について延々と述べておられる。一見閉じた世界観ですが、ハラハラする所在投げなバランス。それが妙にエロチックな文体だと思う。
柳沢きみお先生、今週は大丈夫だろうか、よし、出ていた。よかったよかった。
裏表紙をめくると、西原理恵子さんのカラー漫画がある。毎日かあさんの裏メニューのようで得した気分になります。
で、読みながら、自分のへそをほじり、匂いをかぐ、と…。
自分の臍が最近臭くなるのが嬉しい。以前の投薬中は、細胞が増殖している感じがなく、妙に体臭がなかった。それが今や、どんどん回復し、自分のDNAが代謝して、耳垢とかのあの香りが発生しはじめた。それは、生きてる!という喜びの香り。
▽意外に、自分のアカの匂いが好きな人が多いようですよ発言小町 私の娘、ピアスをさしっぱなしで臭いを嗅いで