やっぱり女性誌は嘘ばっかだった…
以前から思ってたんですよ…。近年の女性誌が薄気味悪い感じがするのは。
私が女性誌を読むのは美容院に行くとき位ですが、あまりに胡散臭い紙面に、自分で本を持ち込むようになった。
この本の内容に溜飲が下がる思いと共に、自分の身体は自分で情報を精査して守るべし!と痛感します。
先月末、子宮筋腫の摘出手術をした訳なんですが、手術を決意する前の一年は、自分が何か女性として問題があるのかと悩んだ。そして、つい、眉つばものの女性誌やその手の女子啓発啓蒙ブックスを立ち読みしちゃったりしたんです。
しかし、その実態は、生理が起きすぎるからそういう病、生理痛が増える。現代病。戦後ぐらいまでは女性は子供を次々産んで、寿命が50歳くらいだったという。だったら生理の回数も少ない上寿命が短いんだから、女性ホルモン系や子宮系の病気なんてなりようがない。一方、今の女性は晩婚で子供も少なく長生き。生理の回数が、かつての時代に比べ多すぎる。身体と子宮に負担がかかるから、子宮内膜症にもなりやすいのだと。納得です。
『女のカラダ、悩みの9割は眉唾』宋美玄
産婦人科の宋美玄さんが「女性誌に喧嘩を売る」として、上梓したこの本の概略
女性誌は「都市伝説」の温床 恋しなくても女性ホルモンは出る 働きすぎても「オス化」はしない 「妊娠力アップ」は誇大広告 子宮はそう簡単には冷えない 実体験に基づくピルの特性&処方 芸能人の高齢出産は異例中の異例 AV男に振り回されない 更年期に「プチ」「プレ」はない それでも、女に生まれてよかった
あ知らなかった、そうだったのか、と合点しました。この内容は、現在当時の産婦人科医学なので、後年、この理論が変わることもあると思いますが。
婦人科系の身体の悩みのある方、読んだら、少しスッキリするかもしれませんよ。
女性誌は大勢の女性が喜ぶようなことしか載せない
以前、女性誌の編集部の裏話なるものを読んだんですが、部数をあげるために、その年代の●●世代が喜ぶようなことしか載せない。自尊心をくすぐるようなキャッチーな言葉を次々生むんだ、と。編集者たちは読者を本音ではバカにしている、と。
それが本当かどうかはわかりませんが
雑誌の名前を取り「●●世代」と勝手に名付けて取りこもうとしたり、更年期を「オトナ思春期」と言ったり、人間の自然として、年代を重ねたら重力に逆らえず、多少は小太りにオバサンになるのが自然なのに「美魔女」と大騒ぎしたり、おば(あ)さんを「女子」と言ったり。(「女子」は便利な用語なんで、時々使いますがw)私は未だにアラフォーという言い方も寒いですが、皆使うのだからしょうがないです。最近はついにアラフィフとか言いだしてる。オバサンで何が悪いのでしょうか?悪いのか…w。
子育てと仕事(それも何故かアートな自分らしいお家サロンとかw)を両立して、抜群のスタイルを保持して、おされなインテリア、ブランド品で身を固め、食品を買いに行くにもハイヒールとか。恋愛やセックスがいつまでもお盛んなのがいいとか。モテファッション、愛されキャラ、なんやねんそれは。そんなに何を愛されたいんや認められたいねん。
40歳過ぎてそんなにセックスのことばかり考えへんって。(たま~にそういう時もあるけどw)生物的に無理。疲れるやん。本来なら寿命が近い年代なのに、そんなに追い詰めんでほしいわ、女性誌は。せいぜい子育てと自分、おしゃれは二の次三の次、夫にはたまに肩を揉んで揉まれるくらいの関係。仕事もオシャレも家庭もするはめになるなら、すべてを薄めたアメリカンコーヒーなみの労力で乗り切るのがええ、と思うのだ。
時代がそういう女性像を要求するのだ、今の女性が望む世界観・価値観を反映しているだけだ、雑誌は!というのも分かる。そんなにいつまでも女子力満開キラキラ現役で全力投球したい人が大多数なんですか?私は少数派なんですか?私の周りを見るかぎりそうでもないと思うんですがね。枯れて淡々とした人が多いですよ。
きっとギャグとして読んでるんだな、みんな。そうでなければ恐すぎる。
自分の身体なんて思うようにならない
そもそも身体のこと、健康のこと、さらには妊娠や出産、育児まで、自分でコントロールできると思ったら大間違いです。人生、そんなに思い通りにはなりません…(略)逆に、自分の身体の99%は思い通りにならない、くらいに思ったほうが、現実に即しているし気持ちも楽になるんじゃないでしょうか。
なるほど~。いい言葉です。
近所に黒猫がいて、私の前で、つんつんすまして、壁の上を歩いて見せたり、鳥を取ろうとしてくれるんですが、最近は、以前よりノタノタして、塀からズルっと落ちてしまいそうになったりする。あきらかに老いているんですね。
私もそうなんです。猫が思うとおりにならないように、私だって思うとおりにはなりません。以前なら椅子の上に立って高い所にある電球を変えられたのに、今はふらふらして無理。しょうがない。それでいい。そこを諦めたら、ラクになったような気がする。
まあ、不摂生をやめて、運動をするのは大切だと思いますが。過度のデトックスやアンチエイジング(?←この言葉も流行っては消えたね)はかえって不健康だと思うよ。老いるのを多少止めることは出来るけど、巻き戻したりは出来へんって。
最近見たあの大企業の広告CMですが…→http://youtu.be/jFpdtxRj8wI
目を覆いたくなる。いや、そりゃ、そういうお爺さん、お婆さんは格好いいですよ。しかし、こうまでやって、それが理想だって言ったら虐待なんじゃないかと。自分の親がこれしてたら「いやああ、お父さん、もういい、やめて!ごめんなさい!」と意味も分からず謝ってしまいそうだw
そんで、こうまで元気で動けるなら「働いていただけないでしょうか?」と申し上げたくなります。
これが広告、企業ニーズというものなんでしょうね。
縁側でうつらうつら眠りながらお迎えを待つ時代なんて無くなってしまうのでしょうか。
各国の例え話
この本の趣旨とは関係ないですが、面白いたとえ話が載っていました。抜粋します。
世界各国の国民性を表している有名なたとえ話らしいんですが。大きな船が沈没しそうになり、男性が乗っているボートを女性子供に譲って海に飛び込むようにどうすすめるか
フランス人には「決して海に飛び込まないでください」 ドイツ人には「規則ですから飛び込んでください」 イギリス人には「紳士は飛び込んでください」 中国人には「海には美味しい食材がたくさんありますよ」 日本人には「みなさんそうしてますよ」 韓国人には「日本人はもう飛び込みましたよ」
というものがあるんですって。ものすごく言い得ていますよね。
今、韓国の客船について、大変なことになっていますが、日本のことを意識しすぎて、妙な火の粉がきそうです。中国もこの機会にひと儲けしようと、日本の船を押さえてしまうし…
現在、町内会に関わっている私は、「みんながそうしている」意識に振り回されています。(めっちゃ卑近な問題ですねw)
みんながそうしている意識から、日本は、震災の時もお互い協力しあい暴動が起きず世界から称賛された。一方みんながそうしているから、そういっているから、自分で考えないでこういう眉唾健康ブームに乗りかかり、町内会やPTAなどの組織が旧態依然としている。ブラック企業に奉仕しすぎて心と身体を病んでしまう人が続出する。
じゃあ、他国のように我先に行列も守らず、他者のことを考えないでやればいいかというと、それもどうかしてるよね。
小悪魔アゲハについて
女性誌について、さんざん書いてますが
小悪魔Agehaというのがものすごくイケてるらしい。
内容を見てみると、あまりのキラキラに目がくらみそうですが。
『メガ盛り』『昇天ペガサスMIX盛り』ってなんでスかそれはw
最近、私はナチュラル系の自然派無添加の心優しい「傷つきやすい」主婦さんより、家事の邪魔になろうが、ネイルを盛りたくりオシャレをしまくり子供を産みまくるキンキラヤンキー系の「我儘な」女性に惹かれます。(私自身はそのどちらにもなれません。能力が一切ありません。私のカテゴライズは、強いていうなら「生協主婦」です)似顔絵のお客様も、そっちの人が純粋に描いていて楽しいということがあります。
私は、ネットでさんざん叩かれていた、成人式に、花魁の奇抜な格好をしていた女性がそう嫌いではないのだった。
このアゲハという雑誌は、男性にいかによく思われて、女子力を発揮するか、という観点からかけ離れたところにあるらしい。(最近は、編集方針が変わり、普通の女性誌寄りに「ブレ」ていたらしいですが)つい先月、廃刊したそうで残念です。バックナンバーをアマゾンで注文してみた。
その系譜である後続の雑誌があるとも聞いた。それはなんていうのだっけ。なんとかというのだな。年だから、情報はすぐ忘れてしまいます。探してみよう。
女性誌というのは、読みすぎるとバカになりますが、読まなさすぎるとブスになるのです by酒井顺子
なるほどお~(←小保方さん風に)