昨日は、京都大原に遊びに行ったのですが、
この土地は、ずいぶんと「飛び出し坊や」が多いようでした。
※飛び出し坊や とは、子供の通学路などに置かれる、子供が飛び出してくるのを車に注意喚起する看板です。みうらじゅんと安斎肇さんの『勝手に観光協会』という番組で紹介され、一躍(?)メジャーになりました。滋賀県で製造販売する会社があるようです。
とび太くんというのが本当の名前
大原は、滋賀県に近いせいでしょうかね。飛び出し坊やが沢山見受けられました。
デフォルトはたぶんこれ▼関西圏の方は一度は見たことがあるのではないでしょうか。
最初はこんな顔しているんですが
屋外に設置しているペンキで塗られたただの板なので 風雪にさらされて、傷んでくるわけですよ。
それを買い替えるという選択はもちろんとられない(地元自治会町内会が購入設置)
てきと~な記憶を元に、ありもののペンキで上から描くのです。
ネットで元の絵を調べたり、絵心のある人に頼もうとかの選択はもちろんとられない。
だから彼方此方で微妙な感じの「とび太くん」を見ることができる。 それが愉快なのです。
▼これは結構上手ですね。でもなんか、違う。。。
▼パーツはあっていますが…違いますね!
似顔絵の仕事をするようになって、目鼻の配置に気を遣うようになりました。小河原智子さんの似顔絵講座本を読むと、この顔の違和感の秘密が分かります。
目鼻のバランスと位置が大切なんです!
これは、笑顔がいいですね。きっと描かれた方の記憶の中で、とび太くんは、こんな輝くような笑顔でほころんでいたんでしょう。
これは工夫されていますよね!何かの漫画を元にしているのでしょうか。
泣くなよ…おまえには他の人と違うイエローの服があるじゃないか!ウルトラマンに出てくる科学特捜隊みたいだよ。
何かよからぬことを考えているような感じのとび太くん
髪型といい、口元のひと筆書きといい、何か、ただものではない人が描いたような気がします。雨風にさらされた顔の影が、彼の今まで見てきた地獄と天国を物語っているかのような…。
目の奥の闇が深い…深すぎる!
このとび太くんに何があったのでしょうか。
我々はいづこから来て、いづこに飛び出して行こうというのか…。
もっと沢山探索したら、いろんなとび太くんに会えるかもしれません。
サイトでは、もっと豊かなバリエーションを見ることができます。
京都大原へは、京都国際会館駅からバスが出ている。 駅構内に、大原女(おはらめ)大原の里から物売りに来ていた乙女たちの像があります。 麗子像に少し似ていて愛おしいです。