更年期から墓場まで

子梨・更年期BBAの私見偏見吐露雑談ブログです。

「じぱんぐ」の文脈(コンテキスト)のようなもの その2

電子書籍の欠点

漫画の作成手順ですが、まず、ノートやメモにランダムにテキストで入力→ページの振り分け→コミスタの画面にセリフなどのテキストをコピペしてラフを作成→ラフのサムネイルを見ながら流れがスムーズかどうか見る。→文章を出来るだけ削る(絵で説明できることは削る)→ペン入れ

という順序をたどりました。

ネームをより精読すべきでした。いくらでもエピソードやページを増やせる、というのは電子書籍、セルフパブリッシングの魅力です。が、冗長すぎて読む人間が飽きてしまいます。ページを増やせるということ=作者の語りたいことをいくらでも語るという、自己満足・押しつけがましさに繋がります。

ページ制限してエピソードやセリフを削っていくという作業はとても大事だと思いました。

今後は改善したいと思います。

ボツ原稿

もちろん、UP後も違和感があれば差し替えしました。すぐ削除できるのも電子書籍のいいところです。

たとえば、6巻半ばの珠美と玉置さんの1年後の出会いなんですが

私は、ボブディランのコンサートチケットが運よく取れたのに浮かれていた。なので、描いている最中、「Like a Rolling Stone」を聞きまくっておりました。闘病中の気持ちを代弁してくれているような気がしました。

くる日もくる日も天井を見上げながら、布団にいるしかない日々は、まさに「転がる石」そのものじゃないか、と。

Miss Lonelyである珠美と万里江ですが…左のような原稿を最初UPしました。

珠美が偶然手に入れた洋楽の歌詞について玉置さんに聞くのですが…

著作権を侵害しないようにするあまり

一体何が言いたいんだか不明の2Pとなっています。そして、何よりもこの表現はあざとすぎます。

この物語は病気の解説よりも「女性が孤独であるかどうか」ということに焦点を絞っています。

折しもNHKで女性の貧困問題について言われていましたが、いくら平等を謳っても、現実的には結婚出産女性特有の問題(若さと美貌に価値がある)によって、人生が左右される立場であることは間違いありません。

女子の群れのヒエラルキーの勝ち組であることが価値観の玉置万里江さんには「あなたは一人なんだ でも一人でだって立てるよ」と言うことが必要だし

あたしなんて孤独で皆信頼できない 一人で死ぬんだと言う、やさぐれた珠美には「いや一人じゃないよ 味方はいるよ」と声をかけてやりたかった

相反してますが表裏一体で同じものじゃないですかね~

 ボツその2

あと、勝男が何で逃げ出したか、という独白で、

「その罪が溢れだした」

という表情に迷いました。

要は、40にもなって初めて女性と交渉を持ってしまった、という体験にびびり、

神父としての絵空事のような関わりでなく、

ナマナマしい女性”性”の重さ(病人の珠美の人生など背負えない死期が近いかもしれない人の心を支えるなんて欺瞞だったと気が付く)に耐えきれず、恐怖した、

という身も蓋もない子供っぽい心理状況に過ぎないのです。

最初は上のような顔なんですが

もっと子供臭い 女性のような つまり女が処女喪失したような 世界観が一変するような表情がベストなんじゃないかな、と(処女喪失なんて現実にはあっさりしたもので、世界観もそう変わらないとも思いますが)

勝男は神父だから、ショックなんだろうな、という設定にしました。

この二枚を前に数時間逡巡しました。どっちでも良かったかもしれません。

この表情は40男にはキツいので、キンドルに上げ直すときには

珠美45歳→40歳 勝男38歳→32歳に下げ底?するつもりです。

女の方が強いかも?

あと、女性の強さみたいなのを描きたかったのかもしれない。

同じ既往歴の人とたまに語り合うのですが

告知されて男は腰が抜けるほどビビる人が多いが

オバさん(特に子供がいる人)は肝が据わっている。生理や出産という、自分の思うようにならない身体経験が豊富なためではないか、と言う人がいました。

旦那の方がビビりすぎてノイローゼになってるので、自分の病状のチクイチ検査結果などを旦那にはもう言わないとおっしゃっておられました。

男でも胆力のある気丈な人はいるし、女でも泣くばかりで欝状態神経症になったまま十数年、という人もいるから、一概には言えないと思うんですけどね。

子供さんがいる人は強いわ、やっぱ、と思います。私は子供がいなくて悔しいんですけどね。子供がいるからナンボのもんじゃとも思う時もありますが。ある部分では兜を脱がざるを得ない。思い通りにならない子供という存在と付き合ってきた経験があるのは強い。思い通りにならない病にも粘り強く向かえる。正直、羨ましいです~。

柔肌の熱き血潮に触れもみで悲しからずや道を説く君

脱線しました。

勝男は巷によくいる口先だけでいざとなったら「逃げる男」の象徴です。それを責められるかといえば、そんなことない。彼は珠美を救おうと全力を尽くした。自分の立場もかえりみず。

「前向きに」「(o^∇o)でいると免疫が上がる」「あのなんとか療法をしろ」「あれ食えあれ飲むな」など周りはヤンヤヤンヤ言いますが、そんなことやってる余裕はないです。頼んでもないのに”教えてくれる”人は結果に責任持てるのでしょうか。ある程度は感謝しますが、はっきり言って煩いです。

同情するなら金をくれ

あるいは

柔肌の熱き血潮に触れもみで悲しからずや道を説く君

ではないでしょうか。

私は常々、愛とは「エコひいき」のことである、と思ってます。神父などの聖職者、医療者の公平で博愛の愛情=アガペーも確かに世の中に必要なものだと思いますが、えこひいきの愛、一対一の愛=エロス はスペシャル感を与えてくれます。

他の誰が死んでもアナタだけは自分の前から消えて欲しくない、と願ってくれる、家族や友人、恋人がいればどんなに力強いことでしょう。それに縋って依存してはいけませんが…。

やわ肌を珠美に提供して慰めた勝男はなすべきことをしたのです。金髪碧眼の美青年の神父が自らを投げうって年上の恋人を抱く、

まあそんな中年女のメロドラマのような非現実的妄想を抱いてこの数年過ごしていました。

来月以降は、病気とは関係ない、娯楽色の強いものを短いサイクルであげていくつもりです。また、キンドル出品は、漫画描きの人には避けて通れない道だと思うので、その顛末もこのブログにUPしていきます。叩き台として覗いていただけたら幸いです。

よろしくお願いいたします。 最後に、お読みいただいて、ほんとうにありがとうございました。

じぱんぐ