更年期から墓場まで

子梨・更年期BBAの私見偏見吐露雑談ブログです。

オット元気になり、今度は義理の親が大わらわ

ずいぶん間があいてしまった

前回の記事の作成から1年たっている。それでも見てくださっている人は多いようでありがたいやら。

結局、夫の鬱は治ってしまった。治らないものだとの通念があるが、なんとかなるものである。本人の努力もあるが美しい妻たる私の清い心と、先進医療のおかげだ。昔ならキツい薬づけということだが、今は違う。鬱の人は必ず希望を捨てないで治療をしていってほしいと思う。

それと入れ替わるように義理の親が色々あり、勃発した。いきなりきた。

介護保険やらの手続きと、京都と関東を何度も何度も往復して、訳がわからない状態になった。(プライバシーがあるので詳しくは書かない)まあ80代だから、なんだかんだあるのだ。私らと同年代の人はたぶん、親のこと、義理、実限らず色々大騒ぎが起こる。ことがはじまったら。いきなりくるのだ、介護というのは。

いきなりくるよ、と昔とあるNPOの人が言ってた。そのときは本気にしなかったが、まさにいきなりくるのである。

介護の実態

介護は、下の世話と思っている人が多いが、そうではない。方針を立て、采配をしていくこと、「決めていく」ことである。

包括やケアマネは助言してくれるが、決めてはくれない。決めるのは家族である。子供たち、伴侶である。

「決める」とだけ書くとサラッとしているが、この「決める」ということがいかに非常に難しいことか。決め具合によってはヘタすら命に関わったり、今後の弱り具合に影響する。決めるのに躊躇すると悪化する。かといって24時間かけて自己犠牲をしすぎ肩入れしすぎると介護離職しそうになり、こちらの生活がおかしくなるのだ。

介護本はやはり読んでおいて良かった

以前読んでいた本を何度も読み返したりしたが、それらは確かに役に立った。

www.hagipu.com

ことが実際に起こると、本に載っていない事態がほとんどであることに驚愕した。

だが、知っているのと知らないのとでは雲泥の差がある。痛感した。老親のことが気にかかる人は必ずなんか介護ノウハウ本、読んで備えておいた方がいいぞ。ぜったい!実際目の前で起こったら読んでる暇はない。走りまわらんといかんから。

一億の母あるも我が母に勝る母はなし

などというありがたき格言があるが

一億の父母あるものの、まるで同じ介護はなし

ということが言いたい。それぞれの性格や状況により、あらゆるパターンとトラブルが老いと共に起きる。あの人の親、義親と同じパターンはない。子供夫婦の住処、住所、年齢、健康状態なども大切な要因だ。

親が心配な人は「ヘルプマン」読むべし

 以前ご紹介した本に加え下記のマンガを夫婦で読み込んでいた。ことが起こる前の数か月前より。それが良かった。僥倖だった。

ヘルプマン! コミック 1-27巻セット (イブニングKC)

ヘルプマン! コミック 1-27巻セット (イブニングKC)

 

 私も夫もアスペなもんだから、文章の多いノウハウより、漫画、絵だとすんなりと入るのであった。

夫は実際、老いた人と介護がどんなものか分からない。実態を知らないからだ。私は親がケアマネジャーだったし、人から話を色々聞いていたのだが、我がこととなると予想がつかない。だが、このヘルプマンを読んで、介護が体感できて、気構えが出来たのだ。

実に細やかに取材を重ねている漫画である。作者の人に敬服と感謝しかない。

臭いものにフタをするように考えるのを避けてはいけない、避けたらどんどん臭くなる。知れば臭くない。知るための臭くならないように読むべし。知るべし。

男である夫は親が老いたら何が起きるか、ということがサッパリ実感していなかった。おっさんとはそうしたものかもしれないが、

年寄は長生きする、弱って大変なことになったらすぐ死んだりしない。それから10年20年30年は大変な状態なまま生きる、それをフォローするのが21世紀の中高年の息子、娘たちである。

という現代の実態である。

それは誰の他人の問題でもない、自分たちの問題だ、といういうこと。

漫画「ヘルプマン」で二人とも実感することができた。

あのマンガは本当に役にたった。介護保険がはじまったばかりのマンガなので、制度や実態が今と違っていたり、どこか体育会系のノリがついていけないものもあるが。

実に、現実的で、そして、愛情に満ちている。それもお年寄り、かわいそう、ということだけでなく、介護者たちと医療者たちの実態的なドラマである。そして、われわれも確実に老いて、やがてはこういう姿になるのだと。

介護の世界の理想と現実

相互扶助と愛

歯が浮く言葉だが、介護とは、このキレイな理想がないと僅かでもないと従事できない世界だ。

実際に、今回関わった現場の方は、医療にしろ介護士の方々にしろ、びっくりするぐらいそういった理想をちゃんと持っている。

助けていただいた。感謝だ。

だからブラックになるんだろうけど。その利他的なスタッフさんたちの気持ちに何度も触れて、助けられた。彼等のおかげで、何度、波状のように止まらない投げ出したいような辛い状況から希望を見出し現状を打破することができたろうか。感謝でならない。

たぶんまた何かあるだろうけど、ちゃんと、頼ろう、そして、考えよう。

プロは確かにプロだ。家庭だけで介護はやっちゃいけない。プロの知見と助けを借りることだ。(しかし「決める」という腹の据わりは家族の役割だ)

介護のプロたちの職場環境が変わること、給与を実質的に強烈に上げていくこと。

急務だ。それが数年以内に必ずなされないと、離脱する介護スタッフは増え介護保険は崩壊するだろう。そうなると家族が地獄を見ることになる。そのためにしっかりとプロでない我々も声を挙げて協力していくべきだ。

介護保険にしてもらうばかりの要介護者とその家族であってはならないのだ。かといって自分たちだけで「愛」の名のもとに犠牲的に取り組むと自滅する。そのさじ加減が難しい。

▼この本も素晴らしかった京都の人が書いたもの。

認知症介護に行き詰まる前に読む本 「愛情を込めたウソ」で介護はラクになる (介護ライブラリー)

認知症介護に行き詰まる前に読む本 「愛情を込めたウソ」で介護はラクになる (介護ライブラリー)

 

 ▼読みたい 日本の介護の問題点が述べられているような気がする

家族はなぜ介護してしまうのか―認知症の社会学

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