痔、このなんともいえず禍々しいが可笑しみのある文字は何なんでしょうか。
昔からヒサヤ大黒堂という会社の広告があります。
痔の治療薬に特価したニッチな企業です。痛みや治療の恥ずかしさのあまり人に言えない辛さに親身になってくれる会社として有名です。
サイトを開くと衝撃的な光のようなものが輝きます。
陽光はあるときはものを滅し、
あるときはものを育む。
生きようとするものに
陽は命を与える
夜明けは近いー
激しく情動的なキャッチコピーはまるで弥勒菩薩の声のようです。夜明けは近いー とは痔と全く関係ないじゃないか。実に新興宗教的な説得力があるではないですか。
子を思う深い親の愛から誕生した家傳薬。
四世紀にわたる治療実績をもとに
歴史と信頼を築いてまいりました。
子を思う深い親の愛ってなんなんでしょうか。なんだか分からないけど歴史のある老舗であることが分かります。強烈に愛に溢れすぎたキャッチコピーに胸が打たれます。
売っている商品名も不思議膏といいます。
癌の似非治療のような印象を与えかねない商品名です。
しかし、名前に反し、昔からあるこの軟膏、信頼度が高く長年のベストセラー。効かなければこの企業は長いこと永続しません。
朝鮮人参、大黄、甘草などは中国最古の薬物書「神農本草経(しんのうほんぞうきょう)」に記載され、我が国でも奈良正倉院の「薬種献物帳(やくしゅけんもつちょう)」(756年)にその名が見られるなど、いずれも古くから有効性と安全性が研究されてきた希少な傳承生薬
成分は普通に漢方ぽくて効きそうです。一子相伝の秘薬というところに魅力も感じます。
商品名のうさん臭さいやマジカルさに反して、かなり効くものなんではないかと推察します。通信販売のみに販路があるところが人の心を熟知してます。
医者に行ってケツを丸出しにするのが耐えがたい人はヒサヤ大黒堂さんの不思議膏を試してみるのもいいのではないでしょうか。
痔の字をレインボーに装飾してみました。
いくらカラフルにしてみたところでその禍々しい変な印象は変りません。
ヒサヤ大黒堂さんは「ぢ」と表記していますが、PCでは「ぢ」とやっても「痔」には変換されません。「じ」と打てば「痔」という漢字になります。
痔という漢字は病だれというへんに「寺」が入ります。どういう経過をたどってこの漢字になったのか。寺で坊さんが座禅しすぎるからこういう字なんだとか、諸説あるようです。
以下に詳しいです▼
「痔」という漢字の語源について検索してみると、納得の行く由来が見つか... - Yahoo!知恵袋
昔からある疾病なんですね。
この「痔」「ぎっくり腰」「歯痛」は大変だけどさほど同情されない三大突然病ではないでしょうか。
どれも会社を休む言い訳としては使いやすく、されどさほど同情されにくく、かつ放置すると大悪化して大変です。
進行する前に治療に励むのがベストなんですが、なかなか医者に行くのを延ばしてしまうんですよね。。早めに治そっ!^^
続く