更年期から墓場まで

子梨・更年期BBAの私見偏見吐露雑談ブログです。

あなたはアスペルガー症候群(自閉スペクトラム症)です

12月の半ばに親族がらみでショックなことが起こり、夫婦ともに強烈な不眠と精神不安定が襲った。一言 地 獄 といっていい。

そのショックさには適応障害とかPTSDとか抑うつとか色んな病名がつくだろうが、状況をどうすればいいか皆目見当がつかない。

地域の精神保健センターに電話相談してみたら(ありがたいことに、そういう突発的な心配ごとに対処してくれるダイヤルがある)ともかく全てを差し置いて、薬でもなんでも使い

眠りなはれ

という有り難いアドバイスをいただいた。

なので、近所の適当な心療内科に駆け込んだ。問診票には眠れないのでマイスリーをくれと書いて、その下に他に気になることがあればお書きくださいとあるので、自身が発達障害「ぎみ」であることををチョコっと備考程度に書き添えた。

で、診療してもらったら

キューピーのような変な顔の

国産キューピー 20cm

しかし目がまったく笑っていないオッサン医師が私に会うなり言った。

「あなた発達障害ですね。電話をいただいた時から分かりましたよ。今お会いして確信しました。その目の動きとかそらし方とか。」

と。え?そうなんですか?電話の声色だけでわかるもんなんですか?ADHDとアスペどっちすか?

と聞き返したら

「まごうことなきアスペルガー症候群です」

と断言した。

「うちの患者にあなたとまったく同じしゃべり方をする人が2人います。男性ですが。」

と言った。

なんてこった。。。「ぎみ」だとは思っていたが、真正だったのか。

「気にすることはないですよ。私は発達障害を障害とは認識していません。ただの”特性”です。」

と笑わない瞳で(笑)ながら言われたが、ショックで2日落ち込んだ。色々なことが腑に落ちた。家族関係も詳しく聞かれ、まさに遺伝コミでそのものだとの診断である。

女性のアスペルガーは男性と比べ分かりにくく、第二次性徴、思春期の頃から顕著に症状が出るという。そういや、そのあたりから

・同じ服ばかり(女性らしくないものやモノトーン)

・原因不明の慢性疲労、特に生理前~生理がひどい 定期的な精神不安と癇癪

・普通の女子の輪に入れずヲタクのみのグループ

・空気が読めない ニュアンスによる会話が分からない

・聴覚情報に弱く視覚情報に強い

・同じ曲だけを延々と聞いて飽きない

・自分の興味のある世界しか関心がない。その話をはじめたらしつこい長い

・フラッシュバックとトラウマが鮮明

・人(特に異性)の悪意が分からないので、性被害にあいやすい(つきまといなど)

・マルチタスクに混乱する

・精神年齢が低い

というまさにそれが当てはまる。

もっと早く真正だと知っておけば良かった。しかし、すでにこれらの苦労と30年以上付き合ってきている。なんとかしてきたのである。そうだろうな、と徐々に近年は意識し、さらになんとかしてきたのである。

30年前は「女性らしくない」「努力が足りない」「キチ●イ」「異常者」などと心ないことを言う人も少なくなかった。

発達障害が取り沙汰されたのはここ最近のことだ。ブームといってもいい。

アスペルガー症候群は治らない。ADHDは最近薬が処方されるらしいが。アスペは放置するしかない。

治らないんだから、諦めるところは諦める。無駄な努力(集団的同調圧力に入るための)は放棄すること、むしろ自分に向いてない場所は捨て 合っている仕事や人間関係を構築する努力に舵を切るべきた、

という知識があれば こんなにしんどくなかった回り道せずにすんだ、という後悔がわいた。

しかし、自ら矯正を求めてか 戸塚ヨットスクールのような根性論ブラック企業を渡り歩いた。そのことで、結果的に適応してきた。矯正できた治したわけではない。結果として治らなかった。当たり前だ。治らないものなのだから。

努力の結果、演技として仕事として「普通」に合わせるスキルを有することが出来たのである。(例えば営業トークやマーケティング。納期や数字に対する考え方など)

エゲつない訓練をすればなんとか(人並み以下程度でも)「普通」を身に着けることが出来る。

だから発達障碍者だからといってそういう訓練は無駄だ、放棄していい、とは私は絶対考えない。むしろ、そうだからこそ、身に着けるべきだ。生き抜くために。ピラミッドの頂点に立つためではなく、死なないため、生き抜くためだけに。

※よくアーティストと称する人が私は特別だから約束は守らなくていいの、偉大な私のイマジネーションゆえ納期を守らなくていいの めんどうな事務手続きやお金の計算、営業は”私のように特別”じゃない誰かがやるべきよ!などと言うがそういう輩は飢え死に当然である。

ルールが苦手な特性だからルールを守らなくていいわけではない。

守れない人はそれなりの評価を受けるのだ。その人が特別な才能の持ち主だからとか発達障害だからなんて考慮されない。本人は事務と対人が不得手なだけなのだが。結果、それは損な話である。アーティスト気質の個人が契約条鋼の話になると目や脳が霞んだようになり「好きなことが出来るからいいの」と搾取される。それでもいい人は幸せなんだからそれでいいだろう。ただし、他人にズルいとか騙されたと泣きつくのだけはやめろ。

普通の社会のルールの抑えどころだけでもマスターして(そうでない人は自然な空気でそれを身に着ける)どう演技してそこを抑え、最低限生活費を得るか、は大事である。その「普通スキル」を身に着けるのはものすごく苦痛で、教える側は「なんでこんな普通のことができないの!」「他人を振り回して楽しんでいるわけ!」と暴言を吐く場合が多々あるが。(教える側も苦痛だし知識がないんだからしょうがない)

よく海外(どこか。)では多様性が重んじられ発達障害があっても生きやすい才能を伸ばしやすいとか夢のようなことを言う人がいるが、

それはあくまでヨソサンのことなのだ。

現実、日本を出ることなど、特別な才や運を有していないかぎり不可能なのだ。大切なのは、いまここ、日本にいて息がしずらい自分が明日生きていく、明後日食べていく、来月家賃を払うことである。

学歴や特別な技能、ありていに言えば金があればその素晴らしいアスペが差別されない楽しく仕事できる理想郷の海外へ出ることができるかもしれないが。

私はそういうのはある部分眉唾であると考える。海外は確かに変な人が自由に生きやすいかもしれないが危険な社会である。自由の反面、リスク、身の安全が確保されていない。

日本は自由がなく閉そく感が強いが、まれに見る安全な国なのだ。

変な人(発達障害者)でもバカにされながらでもいじめられながらでも「犯罪に巻き込まれにくく」「食べていける」のは日本だけだ考えている。だってこんなに食品と物があふれ安い。(選ばなければ)仕事がある。野宿をしても襲われないのはこの国だけだよ?

ならば、日本社会の「普通」のサバイバルスキルを演技でもいいから乗り切る術を付けていくのは必須なのである。いくら当人が自分はアスペだからこういう仕事だけをしていたいと望んだところで、日本の状況は アスペに向かない仕事(対人接客:介護やコンビニ深夜労働などクレーマーやパワハラセクハラ頻発業界)しか空いていないし、そのような仕事はアスペ非アスペ関わらず辛いものなのだ。

この多様性がない今や集団相互糾弾が増して 空気が薄い均質化と少子高齢化の社会でサバイバルするしかない。日本社会がいう「和」の「普通」のルールに一番後ろから足を引きずりながらついていき食っていくしかないのだ。

いつかは多様性の輝く例えば海外?のような「どこか」や「未来」に行けるかもしれない。

でもそれは明日ではないし、来春でも来月でもない。明日、生きていかなければ。

その「普通」はたぶん発達障害持ちの人間にとっては何十倍もの労力を身体と脳に強制している。思い起こせばヘトヘトの人生であった。たとえば女子会の前の極度の緊張と終了後の激烈な後悔はひどすぎる。SNSインスタ好きの人々からしたら??としか思われないだろう。

親兄弟の暴言や暴力、異性間、同性間でのトラブル。痴漢やストーカー。業務上でのセクハラやモンスター客への対応。フラッシュバックが消えるまで長期間かかり、物理的にものたうち回る。

一体いつまでそんなことを思い出しているんだ。相手は悪気はないじゃないか。犬にかまれたと思って忘れなよ。

と何度言われてもリアルな映像のように頭に昨日のことのように去来するのだ。これが女子アスペの脳の特性の一つだと知っていたなら。うん。しょうがないな、そんな記憶取り合わないで安定剤飲んで寝てしまおう。と割り切ることができたのに。

たぶん、これからは割り切れるだろう。寝てしまおう。

人間関係の距離感がいまだにつかめずストレスフルである。しかし、一人がいいかといえばそうではない。どこか私と時間を一緒に過ごしても苦痛に思わない人(一緒にいてくれてスイマセン、スイマセンと罪悪感を感じずにすむ相手)がいないかとも絶えず求めているし、しかし誰かいればいたで数時間もしないうちに一人になりたいとイライラしてくるのだ。

人生折り返し、今真正アスペルガーだと分かった。

自分の生きづらさは自分の努力不足ではない(というかかなりの努力をしてなんとかサバイバルしてきたのである。当該者と自覚していなかったため長年、努力の方向がおかしく遠回りしたのだけが後悔している)脳の「特性」なのだと知れたのだ。自覚できたのだから、これからはもっと上手くサバイバルできるだろう。

この日本では「普通」に合わせていかないことには発達非発達関わらず生きていけないが

知識として自分が発達障害もちだと知っていれば、具体的に対応できるであろう。出来ないかもしれないが、直らないのだ、それ以上に頑張ることはない。

すでにやっていた努力ですが

スケジューリングの工夫 疲れすぎない工夫 家事の工夫 サボる努力 合わない業務を一日8時間するとか他者と同じにするのではなく4時間のみは可能だからやる 女子会飲み会は他者が1年に30回行うところを自分は最低限3回程度に決める。脳の混乱をさけるため、物は多くもたない、など。

アフリカなどとは違いその日食べる食事も仕事もあるんだから曽野綾子さんには叱られそうだ。曽野さん曰く、その日の夜喰うものがない人のみ「貧困」と名付けられると。食べていける状況で自分が「他者と違う」「普通でない」とはっきり宣言されたことのどこに欠片でも悲劇的要素があるだろうか?まったくない。

勝間和代さんなどはまた違う特性の才能者であるが非常にシステマチックに対処され目から鱗が落ちる。

書店に行くとオトナも子供も含め、該当者の医療的アプローチ、具体的な生活の対処法など本がずらりと並んでいた。調べてみたら大人の該当者のための自助会は豊富である。

こんなにいつの間にか発達障害は一ジャンル、一大産業だったのかと驚く次第である。

ASD(アスペルガー症候群)、ADHD、LD 女性の発達障害: 女性の悩みと問題行動をサポートする本

ASD(アスペルガー症候群)、ADHD、LD 女性の発達障害: 女性の悩みと問題行動をサポートする本

 

www.hagipu.com