更年期から墓場まで

子梨・更年期BBAの私見偏見吐露雑談ブログです。

【いったい更年期とは】血液検査の結果をうけてタラレバ【なんなんだ】

そろそろ血液検査の結果が出た頃だと婦人科に行ってみた。

更年期のホルモン値を今度こそ見てもらったのである。

全てが0あるいは更年期仕様の数値になると思っていました。

説明しますと(私の理解なので雑です)

フェリチン=内臓が鉄をどのくらい持っているかということ。貧血検査に用いる

プロラクチン=脳下垂体から分泌されるホルモン 生殖・排卵・妊娠・授乳に関係する

LH=脳から卵巣に命令を出すホルモン 黄体形成ホルモン プロゲステロンを卵巣に出すように促す

FSH=同じく脳から卵巣に命令を出すホルモン 卵胞刺激ホルモン 同じくエストロゲンを卵巣に出すように促す

エストラジオール=エストロゲンの物質のひとつ 不妊症や更年期の数値の指標になる

 

更年期かどうかは、LHとFSHの数値が目安になる。毎月、脳から卵巣に「孕む準備をしろ!」と命令を出す。なのに、卵巣や子宮は弱ってしまい、老化によって上手くいかない。それで脳が「命令きけや!なんでやねん!」と、びっくりする。身体と脳がバラバラ状態のパニックになり様々な身体の不調を起こすのです。

 

これが更年期障害といわれる症状です。

 

で、結果としては ほぼ全部基準値で

LHとFSHがやや高値である。更年期に近づくと高くなりがち。しかし、採血時が排卵前にあたるので、それで高くなったということもある。

 

女医「卵巣機能はやはり年相応弱くなってますね。しかし、更年期ドンピシャとは言えません。とりあえずは全部ふつ~。」

 

なんですと!?

更年期症状は出てきてるけど、決定的な更年期とはいえるようないえないような。

 

どっちやねん!!

 

 

女医「あ~普通にまだホルモンありますね。生理きますよ」

 

 

そうなの!?

毎日 眩暈やらホットフラッシュやら PMSやらもう沢山の日々なのに!

生理なんてもうイラネー!!

イラネー!!

イラネー!!よ!

 

せいせいして気持ちは老後。

こんなに症状が出ているんだからもう数値は0に決まってる!

今度こそ生理ともさよおならして清々しい毎日を送るための証拠通達を受け取るような気持ちで医院に行ったのに

 

先先月にピル辞めてから数か月生理が来なかった

その理由はもう打ち止めだからじゃないんですか?!

 

女医「たまたまこなかっただけじゃないですか」

 

なんていい加減な…そんな曖昧なものなんですか?

 

じゃあ、今、この快適に貼っているホルモンパッチはまだ早かったということですか?

 

女医「そうです」

 

ピルしかないということですか?

 

女医「そういうことです」

 

しかし、生々しい言い方すれば現役オンナで産めるってことですね!?

私の顔は醜く歪んでいます。口元が笑いはじめました。嬉しいのか悲しいのか分かりません。

 

もう空っぽなのに空っぽ以外ないのに、健気に私の子宮や卵巣や脳はせっせと動いて待ち続けている?一生懸命孕もうと仕事しているって?

 

女医「そうです。そうです。」

 

5年前抗がん剤したとき、この薬は卵巣の機能を衰えさせるかもって言われても投与しました。命の方が大事だからです。

 

女医「そりゃそうですよ。その選択は間違っていません」

 

それでも、それでも、もしあのとき打たなければ産んでいたかもって思うこともあるんです。あるんですよ…。

 

女医「でも打たなきゃ産むどころか生きてなかったんじゃないですか」

 

その通りです。その通りなんですよ…。

 

私は女医 という呼び方をしていますが、実際はそういう「女」という云い方が好きではないです。職業名に「女」と入れるのは前時代的です。女教師 女弁護士 みたいに。

しかし、結構サバサバけつけつ言うこれらのセリフが これオッサンから言われたら残酷で単なるセクハラになる。(実は婦人科、産婦人科の男の老医師からの無理解なセクハラ的発言は昔から受けた。覚えのある人は多いのではないしょうか?)

やはり同性には性の悩みは話しやすい。

女のちょっと同世代以上のオバチャン先生からだから話しやすかった、聞いてもらいやすかった、相談しやすかった 率直な意見が聴けた 

というニュアンスを込めて「女医」と付けております。

 

女医「その年やと 高度不妊治療しようが自然だろうが 妊娠したら奇跡やね」

 

そうです。だから昨年、やめたんです。で、更年期症状が強いのと体調修正と踏ん切りのためにピル飲んで一年です。

 

女医「ど~されますか?」

 

しかし、なんか、まだ身体は卵出してるぜって聞くと心が動きます…。

 

女医「そりゃそうですわ」

 

女医さん、いい人だ。ちゃんと不可能なことは不可能だって言ってくれるけど、”気持ちを”大事にしてくれてる。

私の「選択」を待ってくれている。

選択肢はピルしかないのか。卵出してるのにピル飲んだら妊娠する可能性は完全0になりますよね

 

女医「その通りですわね」

 

混乱しています。問題を整理してみます。

私はもう打ち止め(男で言う赤玉発動!?)だからとピルだのパッチなので過ごしたいと思ったのです。

しかしちゃんと数値を出されて打ち止めでないと言われたら、

心が動くんですよ!

もうあきらめたはずなのに諦めたと思ったのに(どんどん涙がにじみ出てきました)

そうです。諦めた 次に行こうと色々してたのです 引導を渡す時だ。と。

今まで不妊治療やら産後の生活のために在宅での仕事に移行していたのに、もうその必要がなくなったから 別の仕事も探していた。それが僅かでも孕めるかもと聞いたとき

本能が腹の底から 何かわ~と理屈じゃないものが湧き上がる

覚えがあります。数年前、チョコレート膿胞が破裂して救急車で運ばれて医者に「ああ、もう40代半ばなんですね~、じゃあ、明日手術で子宮と卵巣取りますね~」と軽く言われたときがあった。もう子供いらない生理なんて生活の仕事の邪魔にしかならない月の半分以上が寝たきりや機能不全なんて日々もう沢山だよとボヤいていたくせに

「やめて!子宮も卵巣も取らないでほしいです!」

と叫んだことを思い出した。

医者が何を言ってるんだこのオバサン 手術しないとヤバいからそう言ってやったのにもうシラネと という顔をしてため息をつかれた。あの時間と同じような感覚に陥った。

 

先生ならどうですか?アラ還で妊娠したら、仕事の方が大事だからと堕したりしないですよね?(←随分失礼な発言)

 

女医「もちろんですよww家族が増えるほどステキなことはないですからね」

 

そうか、そうですよね。あ、次の人が待ってますよね。早く結論出さなくてはな

 

女医「いいですよ、いいですよ!悩んでください」

 

すいません。すいません。

私はこうなるとダメなんです。選べない。

どうなんでしょう。他の人もそうなのかな。

他のことや仕事のこととかお金のこととかは、ある基準があってこれがダメならこれって明確な値とか境界線があるじゃないですか。たとえば、さすがに報酬がこれこれだとこの仕事は受けない、でも人脈的にこれこれメリットがあるからこう交渉して受けよう とか。

癌治療なんかも治療方針を迷いがちですが(代替医療とか食餌療法とか)結構迷ってきた先人たちがいて、その選択の迷いを受け止めてバックアップしてくれるシステムがある程度あるんですよ。

けど老いに関してはまだそれはまだない。

たとえば下卑たことだけど、ダメ男と付き合っている人もそうじゃないですか。誰が見てももうアカンやろって言ってるのに、ずっと離れられない。徹底的に打ちのめされるまで男にすがる。

彼女は男にすがっているんではなくて、男を思う自分自身の”思考”にぶら下がっっている。依存(アディクション)というやつです。

私はずっと「普通の幸せ」への思考アディクションなんです。「普通の幸せ」が子供を産めば得られると思い込んでる。その依存が断ち切れないんです。もうずっと10代のころから。普通の女性 普通の女子の輪に入り 普通のママになって。と。

実態がまったく違うのに、性に合ってないのにその望みが捨てきれない。

しかし、普通にしているその辺の人も「普通」の実態なんて知らない。

普通に子育てしているあのママさんですら

「普通に幸せになりたいのに」

って泣いているの知ってる。私も他人から見たら子供がいないだけの「普通の奥さん」なんだろうな。

今の時代の「普通」は本当にやっかいです。誰もその実態を知らない。プロトタイプやモデルを持たない。

女性誌は”らしき”ものを提示します。全てを手に入れたキラキラな女性を。

全てを持っているのがフツウだって。

それに振り回されてきたのがこの何十年である。

VERY(ヴェリィ) 2017年 05 月号 [雑誌]

女性誌ですら、更年期世代以降の女性について提示できない。そんな世代向けの女性誌があるとは誰も想像しえない時代になったので。

なのに、提示しなくてはいけない。今の中高年は老い先長いから。煩悩が強いから。

で中高年向けにもキラキラと記事が出ている。熟女やら美魔女やら。オトナ思春期やゆらぎ、とか(キレイな言葉を使わないではっきり老化!と言えばいいのに)

いつまでもキラキラさせないで!

更年期はしんどいのに!

すべての執着と煩悩から断ち切られ、ゆっくり老いを楽しみたいのに。

それまでの解脱、トンネルが暗すぎる。長すぎる。

この時代、この更年期治療はまだ未分化未踏です。たぶん男性にもそうだ。昔のように50代60代で引退老後、あとは死ぬだけの未来ではなくなったから。

長生きしてまだまだ現役でいるのが当然の未来になってしまった。

我々はまたもや試行錯誤の最初の世代になってしまう。

誰もまだ、こう生きるのが正しい、こう老いるのが正しいって道筋を立ててない。

まだそこに足を踏み入れている人が多くないから。

議論や試行の最中なんです。

高齢者医療も最近ようやく、胃瘻(いろう)や無駄な延命やめよう、尊厳死のことを法的整備しようって言いだした。

時代が劇的に変わるのに、こうしたいこうしようって社会が熟するまで時間ラグがある。その真っただ中にいるのが私の世代です。

まさに ゆらぎの世代

年功序列で会社にいれば安心が上の世代 転職して実力次第が下の世代 女性が専業主婦で子供産むのが当然なのが上の世代 女性が働いて子供も産んで当然が下の世代  私の世代はどちらも選びきれずに ワヤワヤ試行錯誤の前線なんです。

今や生殖医療も更年期治療もかつてないほど発達して、選択の幅が広がってきました。まさに誰もそんなに足を踏み入れてない時代の一番前にいるのが今の40代50代なんじゃないか。

 

女医「ど~します?」

 

…。いやそのう、どうしたらいいんでしょうか?どうもこうも子供はもう出来ないんだから、ピル飲むしかないのに。決断しきれない自分がいる。これはまさに感情の問題。ピルくれって言ったらええんだ。なのに言えない。私はまだ卵が出るらしい。

 

どうしたらいいと思いますか、せんせい?

 

女医「どうしたらいいでしょうね?」

 

あくまで患者の気持ちに寄り添い傾聴、選択を尊重しようとする女医。

希望としては、今、身体が20代に戻って 亭主と結婚し直して 交尾をガンガンにして子供を作り、仕事の準備もするのだ。今の若い子のように!全てを手にして!

いや、タラレバじゃねえかこれは!今はやりの!

戻れるわけない。私はもはやアラフィフのオバちゃんなんだよ!

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