更年期から墓場まで

子梨・更年期BBAの私見偏見吐露雑談ブログです。

バレンタインデーのフラッシュバックメモリー

バレンタインがもうすぐ

「バレンタインデーのフラッシュバックメモリー」と書くと、80年代の歌謡曲の題名みたいでオサレですね。

今年もやってきました。バレンタイン

年々華やかに彩られるチョコレートコーナー 甘いものが好きな人も嫌いな人も心ときめくことでしょう

しかし、売り場に行くと、私は苦しくなりました。

死ぬ前に走馬灯のように思い出がよぎるといいますが、いやまさかお迎えはまだまだと思いつつ、過去がまるで昨日のことのように去来して、

私はチョコレートボンボンの前から逃げ出しました。この胸の苦しさは恋の傷なのか更年期の動悸なのか

アスペルガー疾患のある人は、過去のトラウマの記憶が鮮明であると最近読みました。私もその傾向が確かにあるのかもしれません。

小学生の時のバレンタインデーの思い出

10歳程度の子供のときの記憶がこうまでよみがえるとは。おちおち年を取ることもできません。デトックスしたいと、バレンタインの思い出を書き連ねていきます。

先日、アニメ「3月のライオン」のビデオを見ていたら3姉妹の次女が 好きな男の子に手作りのお弁当を作っていました。

今はあんなときめきは誰に対しても持てない。

しかし、あのとき、10歳のとき、こずかいを貯めて、近所のスーパーで一番高いチョコレートを買ったのだ。同級生にあげるために。今でもあるのでしょうか。

何を考えたのかチョコレートボンボン。小学生なのに酒入りチョコ。

リカーアソート 16P

オトコ=酒好きと思っていた。

そりゃなんちゃってボンボンなので、アルコールなんてほとんど飛んでたやつですが。小学生の同級生の男子が酒入りチョコなんていらんだろうに。

私の癖に、人気サッカー少年に恋をしたのだ

引き出しに入れたんです。彼の。

ああ、思い出した。サッカーの得意な、猿のような少年だった。

好きになった理由、そうだ、そうだ

隣の席だった

というそれだけのことだ!

バレンタインの朝、そのころは今ほどバレンタインがメジャー行事じゃなかった。男の子の引き出しをうっかり開けた男の子の友達。私がこっそり入れたチョコを見つけたのだった

うひょひょおおおおお~チョコ入ってるぜええええ カード?なになに?応援してます(ハート)NAOK

そうです。私の名前は尚子(なおこ)で、ローマ字で書くのがオサレだと思っていた。そして綴りは当然間違っていた。まいったか。

ひゅうひゅう と教室中にはやし立てる同級生(ひゅうひゅうって今でも言うのかな)

照れくさがる私が好きな隣の席の男の子 NAOKが誰であるかまだ判明していない(当時、なおこはクラスに10人はいた)

なのに、私は、そのチョコを騒ぐ男連中から奪い取り

違う!違う!これは冗談なの!返してよっ!きいいいえええええぐへええええっ ふざけただけなのよっ

と叫んで自分のカバンに閉まってしまった。

教室中がシーンとなった

先生が来て授業がはじまった。何事もないかのように。私は少年の隣で眼も会わさないで一日を終えた。今思えば 何考えてんや 意味不明ですが

当時、もう死ぬほどというか今でも思い出しながら憤死しそうだ

ああ 恥ずかしい

冗談だったの?と優しい声で

クラスでも地味で暗くて、ブスな私が男の子にチョコレートをあげた。ようやくその恥ずかしい現実に気が付いたのだ。

我が身をかえりみない逆上せ上り。

神様バレンタインの前日にどうか戻してください。そうすれば、こんな私が二度とチョコレートを人にあげようなんて思いません。どうか、どうか。

一日中教室で思っていました。

モンキーでキュートな少年はどんなに私なんかにチョコを貰って嫌だったろう。

あの美人の学級委員の子に貰えるならどんなに嬉しいだろうに。

ようやく終了の鐘が鳴り、逃げるように下駄箱に走る私に、少年は言いました。

「なあんだ 冗談だったの?」

とても優しい声で。

思い出すに、意外に脈があったのか?とオバサンになった今は思います。しかし、当時はあまりにも悲惨な自分が辛くて、彼が恥をかかされたにも関わらず、声をかけてくれた気持ちに感謝もせず 走って逃げて

家に帰り、泣き晴らし、あげるはずだったチョコレートボンボンを一気喰いしました。当時のチョコはチョコ成分が少なく、甘ったるく、ボンボンのウィスキーにジャリっと砂糖がついていた。あの味を昨日のように思い出しました。

大学生のバレンタインの思い出

その悲劇のバレンタインから更に10年。私はますます、暗く地味になり、男子(!)と口もろくろくきけず、大学に行きました。

しかし、美大だったので、回りの人も自分同様、さらに輪をかけるように変だった。だから自分が変だということを気にしないでいられる環境だった。でコンプレックスが減り次第に伸び伸びと過ごしていたら、なにげなくボーイフレンドができました。時々お茶を飲む程度ですが。私にしては思い切ったことです。

バレンタインにムラッ気を起こしました。

手作りのチョコレートを作ろう

と。当時、エベレスト登頂を果たした植村直己さんの本を読んでいたせいか、ものすごく創作意欲にかられました。

一晩かけてチョコレートでエベレストを作ったのです。

クリームを溶かし、融合し、盛り立て、彫刻のように造形しました。我ながら天才かと思いました。

エベレスト (字幕版)

ボーイフレンドも芸術畑の人だったので、さぞかし感動でしてくれるかと思ったのです。が、またもや空気が凍りました。まさに雪山のように。

彼は一口も口にせず「すごいね~」とだけ言いました。

なんとなく彼とは少しずつ距離ができた。何故だか分かりません。ある日彼が違う女性と手を繋いでいるのを見て、泣きむせびました。

何が悪かったのか分かりませんでした。

女子らしいチョコレートケーキが出現!

数年後、ますます変人の地位を確固たるものにしました。やさぐれた私は、バレンタインの季節が近づくたびに耳をふさぎたくなりました。クリスマスやバレンタイン、男性とは縁遠い日々が続きます。

ある2月、後輩の女子が言いました。とてもカワ(・∀・)イイ!!女の子で私には輝くばかりの美少女です。

彼女が言うに私のファンクラブを作った更には手作りのチョコケーキを食べてほしいのだと箱を寄越します。リボンと美しい手作りの包装で包まれたその中には

素晴らしい可愛らしいチョコレートケーキ。

層になったチョコレートケーキの上に繊細に撒かれたココアと小さな赤い花が乗っていました。

ゼミ中がどよめきました。

昔、大騒ぎされたクラスメート以上に。

ゼミの男子たちはいかに、その可愛い後輩女子からチョコレートが欲しかったことでしょうか。みな子犬のようにケーキを見てくるので、私ひとりで食べるのも気まずく、そのケーキを少しずつ切ってゼミの皆ででいただきました。

感動で全員震え むせび泣きましたとも。

なんて美味しい、そして胸キュン!これぞバレンタインキッス!


国生さゆり バレンタイン・キッス

そして私はようやく気が付きました。

好きな人へのチョコレートには思いやりあるいは、女子力(今でいう)がなくてはならないのだと!それほどまでそのチョコケーキは繊細で、丁寧で、手作りならではの女性らしい思いやりで溢れていました。感動しました。

ぜったいに外せないバレンタインがきた

さらに10年後、私は30歳最初のバレンタインを迎えようとしていました。ええ、ええ、男子にろくろく縁がないまま30歳、三十路ですよ!ですよ!

しかし、私はそのとき、人生最大に好きになった人がいました。その年のバレンタインこそが最後かもしれないとまで思いました。この人だけは喜んでもらいたい!なんとしてもチョコレートを受け取ってもらいたい!と切願したのです。

彼とは数回清いデートもどきをしました。まるで口をきかない人で、一デートに2センテンスを引き出せばいいくらいの驚異的な無口な男です。

しかし、私は好きでしょうがなかった。

奴と奈良でデートしたとき、彼は鹿煎餅も持たないのに、鹿が寄ってきた。虫や猫や鳥が寄ってくるのです。そういう生き物集め(猫あつめ?)オーラを持っているのです。私は恋をしているのかどうか(今でも?)不明ですが、私も惹かれていたのだ。多くの獣のように。野生の生き物をなだめ慰める人なのです。そこにいるだけで。

d.hatena.ne.jp

なんとしてもバレンタインを成功させなくてはいけないと思いました。かつてないほど自分の普段動かさない女子脳の知恵をしぼりました。

相手の気持ちを考えてみようと

思えば、今までの私のバレンタインは、自分の思いが大事だった。もらった人がどんなものなら喜ぶだろうか、という観点からチョコを選ばなかった。

だから引き出しに小学生が欲しがらないボンボンを忍ばせたり、エベレストを作ったのだ。

自分があげたいものを自分があげたいタイミングであげていたのだ。だから失敗したのだ。なんて自分はバカで愚かで傲慢だったんだ。

ようやくそれに気がつきました。

本当に好きなら自分をわかってもらうことより、相手を喜ばせようと考えるものだと。

あの後輩のように心を込めて相手が喜ぶものを贈らなくては。

ゴディバが最強の時代

手作りなんて到底できそうもありません。15年前、当時のチョコレートといえば、ゴディバが一番人気で高級でした。

今はゴディバもコンビニで手に入り、他にもサロンドショコラとかあって、色々なパティシエなどの輸入ものも花盛りですが。当時は本気ならゴディバしかないと思ったのです。

ゴディバのチョコレートバーを買い、彼に届けに行きました。(今は販売されていませんが、当時のゴディバには金色の包装紙に包まれた大きなチョコレートバーがあったのです。私のセンスの悪さで、男性は金の棒が好きなはずだとかまた思っていたのだ)

ゴディバ (GODIVA) ゴールドコレクション 12粒

2月の京都は寒く、比叡おろしが吹いていました。

無口な彼は、やはり何も言わないかと思いましたが、私の手を握り「ありがとう」と呟きました。

泣きそうでした。神様はいるとそのときはじめて思いました。

人生の運をそこで使い果たしたと言われてもいい。これほどの幸せはないなと。

彼との暮らしは今や12年になり、毎年毎年バカの一つ覚えのようにゴディバを贈っております。無口な男は私の影響もあり少し能弁になりました。

今年もゴディバにする?と聞いたら飽きたから カニ を買ってくれと言いました。確かに、カニの方が喜ぶでしょう。アラフィフ夫婦にはチョコよりカニが似つかわしい。

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バレンタイン (字幕版)

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