更年期から墓場まで

子梨・更年期BBAの私見偏見吐露雑談ブログです。

映画「ハドソン川の奇跡」

トム・ハンクスが大好きなので公開を心待ちにしておりました!

「ハドソン川の奇跡」


C・イーストウッド監督×トム・ハンクス主演『ハドソン川の奇跡』予告編

めっちゃ良かったです。

でも飛行機に乗るのが怖くなるかな…。こんなちょっとしたことで飛行機って大変なことになるんだと震えました!

パニックものにありがちな、あと何秒で爆発とかをギリギリとか個性的な乗客のラブ要素とか悲喜こもごもっていうのはありませんでしたが。。

実話です。機長も乗客も元気に今も生存されているのだから、娯楽的な要素は詰め込まれていません。ドキュメントドラマといった感じです。

実話なだけに、ドキドキはらはら、

ハドソン川の奇跡

2009年に起こり、奇跡的な生還劇として知られるUSエアウェイズ1549便不時着水事故、通称“ハドソン川の奇跡”と、その後の知られざる真実を映画化。

USエアウェイズ1549便不時着水事故という事件が元になっています。

欧米の人は、この事故のことをたぶん知っているのでしょう。映画の始まりで、いきなり公聴会が機長を尋問するようなシーンが何度もあり、何がなんやら分からず面喰いました。しかし、映画の中盤で、どのような経過でどういう事故が起こるか、順序立てて分かります。

2009年 飛行機1549便は、ニューヨーク ラガーディア空港を離陸してすぐに鳥の大群と衝突します。鳥は左右の両エンジンに突っ込み、エンジンは不能状態に。機長の判断で、近くのハドソン川に不時着します。

しかし、飛行機が川に着陸する、という難易度の高い操縦。水の上だから大丈夫と素人なら思いますが、表面張力により非常に硬くなっている。陸上より水上の方が、大惨事になる可能性が高いのです。

思い出したのがあの海難漫画「海猿」です。確か物語の終盤に海上で事故にあう飛行機を保安庁が救出に向かうシーンがありました。相当数の死者がいて、あの漫画の中でも非常に悲惨なエピソードだったと思います。

それほどまで水上に着陸するという判断は危険で死者が出て当たり前なのでしょう。

だからこそ、この映画「ハドソン川の奇跡」で、トムハンクス演じる機長サレンバーガー(通称サリー)は、死者を一人も出さない奇跡の着陸をしたにも関わらず、英雄視されると同時に

そんな危ないことをしなくても空港に戻れたのではないか?という疑いをかけられてしまう。

サリー機長も、相当恐怖な体験を潜り抜けたというのに、マスコミに追いかけられ、かつ夢でPTSD的に思い出して恐怖する。乗客は一人も亡くなっていないのに、機長は苦しみます。

自分の判断は間違っていたのではないか…と。

しかし、最後の公聴会で…

最後は山場をそう持ってくるか!と唸る映画です。

何よりも登場人物ひとりひとりの丹念なリアルな演技に胸を打ちます。

サリー機長の何を置いても乗客の命だけを考える姿勢
機長の家族とのやりとり「愛してる」と何度も励まし合う夫婦
副機長との仕事のチームプレー
管制官

救難事故の際のNYの警察や海上保安庁(?)の人々の救助
自分も恐怖だろうに声を限りに乗客たちを励まし続けるスチュワーデス
そして乗客たちの家族愛、忍耐と勇気

そこにいるのはドラマチックで超能力のある目覚ましい活躍をするヒーローヒロインたちではありません。日常に生きる私たちと同じ一般人たちです。機長も真面目に技能を磨いて働いてきただけの仕事人にすぎません。

しかし、映画はそのような普通の人々の地味だけど強い根っこのような美しい勇気を描いています。

困難に立ち向かい逃げないこと、仕事に誇りを持つこと、自分の足で風に向かうこと、自尊心を持ち諦めないこと

コンピューターやAIが発達して、色々な仕事がこの先なくなっていくかもしれません。しかしシュミレーションでは測れない人的な要素。ヒューマン的なものは決してなくならないのだと勇気づけられました。

仕事や家事に疲れ、夢を諦めたいほどに今が辛いあなたに効く映画です。小さなポップコーン片手にぜひ。