更年期から墓場まで

子梨・更年期BBAの私見偏見吐露雑談ブログです。

イワンのパパ~「イワンの馬鹿」(トルストイ)より~

いいわけ(あとがき)

読んでいただきまして、ありがとうございます。
関西に住む主婦が描いた漫画でございます。最初、浪速のイワンを書きたかったのですが、あまりにも卑近な感じになりすぎるなあ、と思い、標準語にしました。しかし、結局、やればやるほど、さらに俗っぽい感じになってしまいました。申し訳ございません。

基はこちら▽
青空文庫「イワンの馬鹿」(トルストイ)


「アンナ・カレーニナ」や「戦争と平和」といった売れ売れエンターティメント超大作を書いていたトルストイ大先生。晩年、何をとち狂ったか、道徳や宗教心に目覚めます。その頃書いた物語がこの「イワンの馬鹿」です。

▼詳しくはウィキにも詳しいです。
トルストイさんについて


彼は、農業の貧困について取り組み、さまざまな社会事業に熱心でした。ロシアには、ロシア正教という立派な宗派があるんですが、トルストイ先生の過激な思想は、この正教会にも目をつけられてしまいます。国家にも嫌われ、危険人物と見なされます。しかし、大衆には愛され、日本の文学や思想にも多大な影響を与えています。

とはいえ、彼のプライベートはどうだったか。

妻とは12人もの子をなしましたが、最後は不仲だった。ものすごい理想をかかげて生きてるんです。でも女性ならわかると思うんですが

「それがどうした」

と現実主義的にならざるを得ないときがありますよね。いわば、夫が一人宗教をはじめて、大騒ぎをはじめたようなものです。フツーに仕事して、フツーにほどほどに、家庭を大事にしてくれりゃいいのに、と思うのが妻というもの。

この「イワンの馬鹿」という作品をはじめて読んだのは、小学生の時です。が、なんともいえない、むず痒さを感じたものです。子供心にもそう感じたのだからトルストイの奥さんは大変やったろうなあ、と思って描いた漫画です。


「イワンの馬鹿」には不思議な魅力があって、働くとはなにか、ということを考えさせられます。当時のロシアの近代国家への途上。そして農業という地に足のついた生活と宗教。今の世情と何ら変わらないテーマではないかと思います。農業や漁業が真っ先にワリを食うのは、21世紀になっても変わらないのです。手に節くれさえあればヨシとされる社会なんて、なんて、単純で暮らしやすいのでしょうか。そうはいかないから、我々は苦しむのではないかと思います。