あぶさん 最終回だそうだ
還暦になるまで現役4番を続けてほしいと思いましたが、そういうわけにはいかないのだなあ
ドカベンも終ったらしいし、水島先生は一休みされるのでしょうか。でもまたお描きになるような気がする
下戸が描く酒豪漫画
誰もが知る、あぶさんは大酒豪で酒を飲みながらバッターボックスに立つプロ野球選手ですが
私はアルコールとリスカ、ミュンヒハウゼンなどの依存症の奴らが大嫌いなので、あぶさんの回がたまにストーリー展開がアル中礼讃の風潮があるときだけは、読みながら眉をついひそめるオバちゃんと化していた。
しかしあとがきに、水島先生ご自身は下戸なのだと書かれていた。
なんてこったい。
酒豪の豪快さに憧れるあまり、ああいう振る舞いをアブさんにさせていたのだったそうな。うううむ。作家ってすごいな。作者自身も酒が好きで好きでたまらない人なんだろうな、と思わせる筆力。いや、そうだと思ってたよ。水島先生は、日本酒を浴びるように飲みながら漫画を描いて、合間に野球をしている人なんだと!
私ごときの例を出して恐縮ですが、私の描く漫画には喫煙者が登場しまくります。が、私は吸わない人です。漫画=本人ではない。とあるオフ会でアナタは描く漫画のように面白い人だと思ってたのに的な事を言われ、ふざけんなバカ実生活でおまえを笑わせる義務なんてこれっぽっちもねえんだよ無料芸人扱いすな、と立腹したものでしたが、私も似たようなものだ。
漫画のキャラ=本人だと思われる
破壊的な歌を歌うロックスターも実情は菜食主義者でジムに通う長生きのおじいさんだと最近わかった。
アストロ球団や、巨人の星の梶原一騎にしたって野球のことを全然知らないで描き始めたそうだ。知らないこと、体験したことのないことを描く、それが作風にいわれもない魅力を発揮するのだ。
だから、メンヘラな漫画や小説を描く人が、メンヘラであると判断するのは無知の極みなのだ。本当にメンヘラならこんなに面白く起承転結を作れるわけがない。
あぶさんは男前
あぶさんの初期の頃
ろうたけた人妻とアブさんが逢瀬を重ねる回があった。それがなんとも痺れる、イケてる展開で
水島先生もこんな、女殺しのいい男なんだろうなあ、とファンレターを書きそうになったことを思いだした。
いや、きっとそうなんだ、そこはまだ夢みていたい。