更年期から墓場まで

子梨・更年期BBAの私見偏見吐露雑談ブログです。

映画『小さいおうち』

私の悩みを聞いてください

山の手に住む専業主婦です。 うちにはお手伝いさんがいて、タキちゃんっていうんですけど 家事はほとんどタキちゃんがしてくれます。 あ、お手伝いさんがいるのって、このあたりに住むなら普通なんですよ。 ワタシもちゃんと主人を立ててオシャレにも気を抜かないステキなママやってます!

主人は大手メーカー重役。いわゆる勝ち組ってやつでしょうか?

いい家に住んでいいわね~って嫌み言われるんですけど

私も大変なんですよ(`・ω・´)ノ 息子の足に障害があって タキちゃんが毎日息子のマッサージしてくれて、大分よくなってきました。

ある日、胸キュンの出来ごとが♪

主人の会社の人達がうちにきて 部下の一人が超イケメンなんでびっくりしました(・∀・) 何度か話す時間があって、 あたしとインテリアとか音楽の趣味が合うんです。 運命かって思うくらい

Aさんといいます。 先日、台風で、主人の帰りが遅いときに色々壊れた屋根とか直してくれて

その時から、なんとなく私達いい感じ…(笑)(´ -)(´-)

主人は、Aも早く誰かと結婚しなくちゃって言うんです。 でもAはあたしのことを好きなんです。 …いけないってわかってるんですけど 会いたい気持ちが抑えられないのです。

私、寂しいんです (T-T)

私の居場所なんてどこにもないんです。 主人は仕事仕事 家に帰ってきたら、メシ風呂酒ってそればっかり!

息子はママよりタキちゃんが好きって言うし…

Aさんはとても優しいんです(o^∇o)

彼といるときだけ生きてるって思えるの

昨日も義姉がやってきて、さんざん嫌みを言ってきました。 「昨日スタバで男といたでしょ?このご時世にどういうつもり?」 って。たぶん、先週Aさんの家に行った帰りを見られてたんだと思います。

タキちゃんも感づいてるのかな?ジロジロ見てくる Aさんのことが好きなのかな?やだわ女中のくせに

誰にも迷惑かけてないからいいですよね!!

みんなひどくないですか?

同時刻同時期に放送された二つの戦争映画

こんな感じでしょうか。

原作は読んでないのですが、こんなにチャラくはないのだろうな、すいません。

小町だかOKWaveに投稿されていたら…回答者に散々叩かれそうな内容ですが、そういう映画でした。

義姉は更にキーキー言います(室井滋である) 「今は戦時中なのよ!このときにもラバウルやシナでは兵隊さんたちが命をかけてるのよ、どういうつもりなのよ!」

って

うはははwwwwww僥倖!

この映画「小さいおうち」放映中

ちょうど同時刻に

まさに同時代の「永遠の0」が絶賛放映中であった。 計ったかのようにw

まさに奥様が浮気の真っ最中、裏のスクリーンでは特攻隊が命がけで戦っているのでした。

「永遠の0」は原作で先を知っていて いかにも泣いてくれサザン主題歌のせいか、 「海猿」にしろ正党派マッチョ映画は この年で観るのは疲れるなあと思った

んで「小さなうち」でも観るか、と入ったのでしたがほんまに面白かった。

キャストが抜群にいい

同じ時代で、同じ平成現代の若い男の語り部がいる。 方や 三浦春馬 方や 妻夫木聡

妻夫木のチャラくて、でもちゃんと押さえてて、上手いなあ、この人は。

松たか子の罪深い奥様 主婦の抑圧感 色気と欲望が

むんむんむんむんむんむんむんむんむんむんむんむん

お手伝いさん…女中のタキさんが素晴らしい。 一見地味なんだけど、東北出身の雪を思わせるような肌の白さ 頬の赤み。ほんとに可愛くていじらしくて

家政婦はミタ!的ではなく いわゆるメイド萌え女中萌え?な仕上がりです。

作者の人も女中について「文化」であると、相当調べて書いている。 楽天ブックス|著者インタビュー - 中島京子さん『小さいおうち』

違うよ!ミツオじゃないんだよ!

浮気相手の吉岡秀隆さんが…どうもなあ。 80歳の山田洋次さんからからしたら40歳も20歳も同じに見えるのかもしれんけど

監督にはいつまでもカワイイ若いミツオくんに見えるのかもしれんなあ

主婦が走りたくなる、サブカルアート系の若い男には思えない。 思わず、奥様が誘惑に負けて、触れたくなる夏の男の汗のシーンがあったのだけど 違う!違うよ!と叫んでしまいそうになった。

この時代の主婦が浮気をするって相当なもんだよ 男性が風俗やキャバクラ嬢に走るのとは訳が違うのだ めちゃめちゃハードルが高いのだ。

こんな感じじゃフラフラしないよ 設定の20代の男ではなくどうしたって40歳の肌艶なのだ。 そこんとこだけひっかかった。

ほんとうの恐怖の直前は平穏で穏やかだ

関東大震災、支那事変~戦争にいたる物語。 今の世相ととても似てて、そこが監督の言いたかったことだろうなあ。 こないだ決まったナンタラ法案のこととか。

戦争してるのに庶民は皆あんまり気にしてなくて 男たちは、新聞を見て都合良く気炎を吐いていて 妻たちは、退屈に飽いて憂いていて 貧困層はひたすら働いて

皆いつもと同じ日常を過ごして「その日」は突然訪れるのだった。

昨日のアレントの映画を観たせいで ユダヤ問題もそうだったなあ、とか思った。 あのとき逃げとけば考えておけば戦っておけば助かったのに あの時が唯一のチャンスだったのに奴らはそこまではしないだろう きっと大したことないとか言って直前の直前まで平和な日常で スムーズにすんなりと皆ガス室に送られてしまったのだ。

「永遠の0」も「小さいおうち」も、若くて才能のある若者が徴収される。(老獪な年寄り達は行かない)使い捨てされる兵士たちには、それぞれ家族や愛する人がいて、それぞれの物語がある。胸を張れる大政翼賛会的な泣ける美談の物語ばかりではない、後ろ暗い不倫の物語かもしれない。

人は過去の大きな出来事の物語を二極化された、被害者vs加害者、悪人vs善人とか、分かりやすい勧善懲悪を観て涙を流すことは大好きなんだけど、今現在ある、複雑かつ凡庸な自分と同質の悪については目をそらしたい。まさに私も対峙などしたくない。する気ない。そういう意味では「小さいおうち」は怖い映画である。

現在ならこの家は、ナチュラルテイストのオーダーメイド建築といったところだろうか?女中のタキちゃんはルンバや全自動洗濯乾燥機のようなものかな。

おうちは可愛らしい赤い屋根。赤い色(やかん)などが随所に出ていて、小津さんをリスペクトしてはるんだなあと思った。

小さいおうち