更年期から墓場まで

子梨・更年期BBAの私見偏見吐露雑談ブログです。

映画「夢売るふたり」

自分、映画ばっか観てるじゃねえか…

だって、楽しみといえば、漫画描くか、映画観るかだもん。

実は今、手が使えない。描けない。キーなら打てる。漫画待ってくれてる方、ほんまにすんません。怪我したとかではなく、秋の草のせいでしょうか?ひどくかぶれてしまいました。ヒリヒリして動かせない。水仕事をこの数日、休んでたら、どんどん良くなってきてます。

変な髪型といい、ひどい手荒れといい、人前に出るのが躊躇する日々が続いている。親しい人にも会うと、元気な振りをするほど体力はなし、さりとて気を遣わせるのも嫌だなあ、と思ったりで。が、映画館は別なのですね。誰も私を見ない、笑わない、同情しない。映画の中で人々は本気で喜怒哀楽し、観る者は感情移入する。涙をしこたま流しバカ笑いしても、暗闇の中。小一時間映画を観るとスッキリする。そのことに気が付いてから、映画は最大の気晴らしだ。

現実逃避そのもの。が、逃避場所が見つかってよかったと思っている。悩んでも仕方ないことを延々考えたり、グチグチ毒吐きしても、時間の無駄、周りも困る。何より、自分にとって良くない。考え込むと体調が崩れる。だが、千円程度で気晴らしでき、元気が出るのだ。私はファッションに興味ないので一万円、服やカバンのかわりに映画に10回行ける。それが趣味というもので、人によってはスポーツだったり、スイーツだったり、読書だったり、美術鑑賞だったりするんだろうな。

家でDVD借りたら安上がりのようで、それは違う。映画館の暗闇、スクリーン。洗いものが、干してないシーツが、勉強してない本が、なんて家にいたら気になるところだが、それがないのだ。同じく行き場のない感じの”おひとりさま”が何人か映画館にいて。老若男女いろいろ。不思議な連帯感。

予告編からドキドキする。中毒なのでは?ギュウっと胸が締め付けられるような快感が押し寄せてきて、なんともいえない幸福な気持ちになる。

洋画をあまり観ないのは、もちろん、英語がさっぱり分からないからw 感情移入するなら字幕より、日本語がいいもん。バカみたいだが、洋画も吹き替えが好き。

で、最近一番楽しみにしていた邦画がこれ。

夢売るふたり

「ディア・ドクター」の西川美和監督

作為的でないヒューマニズム。リアルな空気感。深刻なんだけどね、なんか、笑っちゃうね。不思議な映画。先日観た「あなたへ」がもう、泣いてくださいよ、泣けるでしょ?というカメラワークだった。なのに、これは違う。「色々あってもね、泣くほどのことじゃないよ。でも、よく知ってるよ、ここにいるのはアナタだよね?」という感じ。とても客観的。突き放している印象がある。さりげないが細やかな演出。(男性にはちょっと分かりにくい表現・セリフがあるかもしれない)ハッピーエンドじゃないのに、清々しい気持ちになる。

阿部サダヲのアーモンドみたいな目。童顔で、こんな感じの人が、結婚詐欺?と思うのです。が、観ていくうちに、

あ、これをこんな風にやられたら、私も(結婚詐欺に)引っかかるかも…

と思ってしまった。松たか子がすごいよ。歌舞伎の血筋の人がスクリーンにいすぎて食傷気味でしたが。この人は別格。親しみやすさの裏にある、強さと迫力。

夢売るふたり

夢売るふたり

夢売るふたり