更年期から墓場まで

子梨・更年期BBAの私見偏見吐露雑談ブログです。

映画「スノーホワイト」

映画が通過儀礼というものを表現し(「映画は父を殺すためにある: 通過儀礼という見方 (ちくま文庫) 」)息子が父を超えるのが到達点ならば、女性にとってのそれは一体何なんだろう。

こうした「白雪姫」などに見られるプロトタイプ。「シンデレラ」「ヘンデルとグレーテル」然り。古今東西、身内の女性(母や姉)によるイジメ受難。それを超えるには、若さと美貌で王子さまとの玉の輿というのが定石。小倉千加子さんが白雪姫について、面白く、いじわるく、論じていたような。(セックス神話解体新書 (ちくま文庫)だったっけ?)

しかし、そんな時代ではいまやない?肉食系女子という言い方がされて久しい。女子は、欲しいものは全て自分で闘って手に入れるのだ。

で、意思を持つ、闘う白雪姫が登場。「白雪姫と鏡の女王」という映画も9月から公開。世の中、白雪姫がそんなにはやっているのだろうか?

ともかくも、今回の「スノーホワイト」にしろ、お姫さまではなく、女王さまが真の主人公であることは確かでしょう。

意思を持って闘っているのは、女王である。

彼女こそ、仕事、子育てなど、キャリアを積んできた実力者だ。魅力や知性も演技も、妃・母の勝利。しかし、時間はヒタヒタ忍び寄る。「世界で一番美しいのは誰」と毎日鏡を見、そして「いやいや、まだこの角度はイケてるやろ、ビタミンを取って温泉入ってアンチエイジングすればええやん…」なんて強がってみる。けど、毎日感じる老いへの不安。体調の悪い日もある。工夫と根気で乗り越えるぞ、と今日も朝を迎え。

その深みと執着心と悔しさ。若いだけの白雪姫にわかるかってんだ。ポスターだってシャーリーズ・セロンの写真の方がでかいもんね。

監督は、宮崎駿をよほど好きなのでしょうか。デジャブな場面が多数。

「渡る世間は鬼ばかり」は、男性は添え物。姑と嫁、女同士の心理戦、勝負が見どころなのだ。「大奥」が面白いのもそれがあるからだ。白雪姫と女王の戦いをもっと見たかったかな。

スノーホワイト (字幕版)

スノーホワイト (字幕版)