更年期から墓場まで

子梨・更年期BBAの私見偏見吐露雑談ブログです。

京都御所のしだれ桜

なんだこれは

と息を呑んだことを今でも鮮やかに思い出す。

京都御苑の近衛邸跡地のしだれ桜のことです。

いわゆる京都御苑=京都御所 のことなんですが。面積的には、公園と定義された環境省管轄部分が多い。だから、正式には、この場所は御苑です。でもまあ、御所というのが一般的なんだろーな。

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この元、天皇家がお住まいだった京都のど真ん中の場所。そこには、多種多様の団体・組織が入っている。宮内庁 環境省 皇宮警察 迎賓館 財団法人公園の管理事務所、昔からある神社…。迎賓館、国家公務員さんの官舎・宿舎など…入り組んでモザイク状に住み分け組織分けされており、植物たちの番人であるところの市民団体やら、万世一系を支える対極団体さんやら、ヨガランニングの人、住み着いた猫や人、野球少年、同志社さんのキリスト教、相国寺の禅宗、思想政治も入り乱れ、戦争中は、田畑になって、京都人の胃袋を支えた。京都の「ゆる~い」混沌矛盾精神の中心的プレイスが、この御所という場所です。

私は、この近くに数年住んでいたので、ここの植物群に対してはちょっと詳しい(エヘン)((((*゜υ゜)ノノ

御所には、沢山の種類の桜が植えられ、プロの手によって剪定など丁寧に世話をされています。この公園は酒宴花見(ゴザをひいてドンチャン宴会)は厳禁されています。それもあり、植えられた桜は素晴らしい状態を保っています。

実は、いわゆる、一番ポピュラーな「ソメイヨシノ」という品種は、京都御所にはほとんど無いんです。

あれは、江戸時代以降の品種であり、平安時代にその文化を完成させた京都御所内には、多くの種類のしだれ桜、里桜、山桜があります。それぞれに由来や物語があり、知れば知るほど、はまります。これらを見るのは、入場無料の国立公園なのだから、おそろしい。

中でもしだれ桜は、実は、すごく早い時期に咲く。梅の終わり、つまり4月はじめには盛りを迎える。

ほんまに、近衛邸のしだれ桜をはじめて見たのは10年前ですが

まざまざと思い出します。

身ぶるいするような光と薄いピンク。風にふかれた枝がウネウネと有機的に動きながら、一斉にまとわりつく。

気が狂う、と思いました。

一週間もしたら花びらが落ちてしまうのですが この瞬間に立っている奇跡というのを誰もが思う。桜はだから人に愛される。

近衛邸は、あの近衛文麿さんの家系です。もちろん。かの細川さんもこの血筋の人だそーだ。

家柄血筋とか、一部の京都人や東京人がマンセー褒めそやす態度は、ちゃんちゃら可笑しいと常々思っているんですが。

まあ、こんな桜を持ってたら、エラそうにするわな、と思いました。

この彩度(ピンク)がほとんどない白に近いしだれ桜。この色はカメラの不備ではなく、ほんとに、こんなに白に近い桜があるんです。蒼ざめたようなしかし、ピンクのようないや、白なんだ、精霊のごとき肌の色のような、桜。

5分と見てたら頭が変になりそうです。脳に何か照射されたような衝撃を受けます。

桜にしろ梅にしろ、色の濃いものほど後に開化します。近衛邸のしだれ桜も、濃い(ピンクが濃い赤に近い)のはまだ開化してませんでした。今週末にそれらは開化することでしょう。

行かねば。

京都御苑

酒宴はできないですが、近くに「とらや 一条店」(とらやの御用達たる原点)があるので、上生菓子を買って、ベンチで食べながら見るのもおすすめです。